【新日鉄住金の日新製鋼完全子会社化】〈一問一答〉グループステンレス鋼板統合でシナジー追求

©株式会社鉄鋼新聞社

 新日鉄住金の進藤孝生社長、日新製鋼の柳川欽也社長、新日鉄住金ステンレスの伊藤仁社長らの会見要旨は次の通り。

――日新製鋼の完全子会社化、グループのステンレス鋼板事業統合の狙いは。

進藤「昨年、日新製鋼を子会社化したときは上場を維持してスタートしたが、より機動的にシナジーを追求し、意思決定を迅速化するために完全子会社化が必要と判断した。ステンレス鋼板事業の統合については前々から問題意識を持っていた。日新製鋼を完全子会社化するのはステンレス事業を切り出して一緒する手続きが容易になることもある」

進藤「新日鉄住金と日新製鋼は表面処理鋼板でも同じような工場を持っている。完全子会社化で意思疎通がより緊密になり、生産ラインを効率的に活用していくことができる。余力があれば一方に寄せて効率化ができ、競争力ある生産体制が組める。また、同じようなグループ会社もあり、統合再編もできるはずだ。技術面では高炉操業などでシナジーが出ており、日常の生産管理でもこれまで以上に効果を出せる」

――今回の施策の統合効果は。

進藤「昨年日新製鋼を子会社化した際にシナジーは200億円と発表した。これに加え、今回の完全子会社化、ステンレス事業の統合で新たに計100億円のシナジーがあるだろう。多くはステンレスで出ると思う。キーワードは技術と収益基盤と人材だ」

――なぜこのタイミングなのか。

進藤「日新製鋼の子会社化から1年たち、情報交換、人的交流が進んだ。このなかで完全子会社化したほうが、多くのシナジーが出ると分かってきた。両社の信頼感も醸成された」

――日新製鋼の呉製鉄所の高炉の統廃合の計画に変更はあるのか。

進藤「ない」

柳川「今回の完全子会社化で何かが変わるわけではない」