不振のファウラー&カーペンターが躍動 カージナルス連敗ストップ

【カージナルス7-5ツインズ】@ターゲット・フィールド

直近7試合で1勝6敗、敗れた6試合では合計8得点と打撃不振が深刻となっていたカージナルスは、マット・カーペンターを7番に下げるなど打線に調整を施した。昨季までのチームメイトであるランス・リンと対戦した日本時間5月17日のツインズ戦では、ここまで打率1割台という深刻な不振に喘いでいたデクスター・ファウラーとカーペンターが本来の実力を発揮。ファウラーは2安打2打点、カーペンターは3安打1打点の活躍で、チームの勝利に大きく貢献した。一時は4点をリードしながら2点差まで追い上げられたカージナルスだが、クローザーのバド・ノリスの奮闘により逃げ切り。連敗を3で止め、地区首位のパイレーツとの1ゲーム差をキープした。

試合開始前の時点でファウラーは打率.146、カーペンターは打率.140。打線の軸となるべき2人が想定外の大不振に苦しみ、チームの足を引っ張る状況が続いていた。しかし、この試合ではファウラーが初回に先制の2点タイムリーを放ち、カーペンターは7回表にリードを3点に広げるタイムリー二塁打を放つなど今季初の1試合3安打を記録。トミー・ファム、ホゼ・マルティネス、ポール・デヨングといった今季ここまでの戦いを支えてきた選手たちもそれぞれ打点をマークするなど自身の役割をしっかりこなし、ツインズ投手陣に13安打を浴びせて7得点を奪った。

マイク・マシーニー監督は「いずれこういう日が来ることはわかっていた。私は彼らに自分自身を信じていてほしいんだ。(彼らを信頼して起用し続けているのは)彼らへのメッセージなんだよ」と語り、ファウラーとカーペンターの活躍は当然と言わんばかりの口ぶり。とはいえ、両選手が本調子を取り戻せば、チームにとってはこの上ない戦力アップとなる。両選手のほか、この試合で5打数ノーヒットに終わったマーセル・オズーナもOPS.622と不振が続いている。チームはそのなかで地区首位と1ゲーム差をキープしており、彼らの復調とともにチームの戦いにも勢いが出てくることだろう。

© MLB Advanced Media, LP.