アルミ協会、金慶橋に関する講演見学会を兵庫県で開催

 日本アルミニウム協会は15日、講演見学会を兵庫県神戸市で開催、約50人が参加した。

 ANAクラウンプラザホテル神戸で開かれた講演会で、田端祥久日本アルミニウム協会専務理事は「アルミニウムの耐久性を証明するため、金慶橋は貴重となる。今後もアルミニウムの理解向上につながる取り組みを実施したい」と挨拶した。また、藤澤茂樹芦有ドライブウェイ社長による「芦有ドライブウェイの概要」の説明が行われた後、伊藤義人岐阜工業高等専門学校校長による「56年経過したアルミニウム合金橋梁『金慶橋』」をテーマにした講演が行われた。

 講演会後、参加者は17年度の選奨土木遺産に認定された金慶橋を見学した。1961年6月に架橋された金慶橋は、道路橋として橋桁部に鉄鋼以外の材料が使用された国内唯一の橋梁。

 見学会では、伊藤氏が架橋当初の技術や現在の金慶橋の状況などを説明した。兵庫県芦屋市と有馬温泉を結ぶ「芦屋―有馬間有料道路」に架橋された金慶橋は、国内で現存するアルミニウム合金製橋桁の中では最も古い。架設後56年間、アルミニウム合金の本体部分は補修をすることなく供用されている。

© 株式会社鉄鋼新聞社