<山形公立中高入試>小問配点で間違い誘発 基準徹底されず

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 山形県では試験問題の大問の配点は県教委が統一しているものの、各小問の配点を各校の裁量に委ねていることがミスを誘発していたことが17日、明らかになった。試験問題に合わせて各校が短期間で小問の配点を決めるため、採点者全員に徹底されにくいという。

 各校の小問配点は試験後にも公表されず、受験生は自己採点で自分の得点を知ることができない。東北他県でほぼ同様の取り扱いをしているのは福島県だけで、関係者からは改善を求める声も出ている。

 山形県教委によると、小問の配点や、記述式解答で漢字を間違えた場合の減点幅などの採点基準は、受験生の到達度や教育方針に応じ、各校が独自に定めている。

 県教委が今回行った教職員の聞き取りには、直前に入試問題を受け取る学校側には採点基準を徹底させる時間の余裕がなく、結果的に配点や部分点を間違える例が生じたとの声が寄せられているという。

 東北他県の県教委によると、青森、岩手、宮城、秋田の各県は小問ごとの配点を全県で統一。小問の配点は解答用紙に記載していたり、試験後に公表したりしている。

 小問の配点が受験生にも示されないことで、山形県内の学習塾関係者は「正確な自己採点ができず、合否を見通しにくい。進路選択の対応が遅れる恐れがあり、受験生の不利益になっている」と指摘している。

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