ベトナム北部の電炉新設計画、共英製鋼が中止

地元電炉「VIS社」子会社化で

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 共英製鋼(社長・森光廣氏)は17日、ベトナム北部の鉄筋棒鋼子会社、キョウエイ・スチール・ベトナム(KSVC社)で約2億米ドルの投資額で計画していた年産50万トンの電炉製鋼・圧延一貫ラインの建設を中止すると発表した。

 今週、同じベトナム北部の電炉メーカー、ベトナム・イタリースチール(VIS社)の株式65%を取得して子会社にしたことで、VIS社の製鋼設備を軸に、KSVC社とVIS社で連携して生産・販売していく戦略的な見直しを図った。

 共英はKSVC社での設備投資を中止し、一定規模の事業・営業基盤を持つVIS社に経営資源を投入して両社のシナジー効果を発揮させていく。

 KSVC社は年28万トン(2017年実績)の単圧メーカー。19年に圧延、20年に製鋼設備を稼働させ年産90万トン体制を確保する計画だった。

 一方で、17年11月にVIS社に20%資本参加。この4月に子会社化を決め、今週14日に同社株式45%を追加取得して65%出資とし、子会社化した。

 VIS社は製鋼年産能力45万トンのハイフォン工場と圧延30万トンのフンエン工場で、鉄筋、線材、ビレットを生産してベトナム北部市場に出荷している。KSVC社も同社からビレットを購入している。