ワールドカップの開催国はホームで戦える圧倒的なアドバンテージを武器にグループステージを通過する可能性が極めて高いのだが、それは今回のロシア代表には当てはまらないだろう。
そう指摘するのは英『FourFourTwo』だ。ロシア代表といえば10年前のEURO2008での大躍進を記憶している人が多いはずで、当時フース・ヒディンクに率いられたチームはアンドレイ・アルシャビンらを軸にオランダ代表まで撃破してベスト4に食い込んだ。当時はアルシャビン以外にもロマン・パブリチェンコやコンスタンティン・ジリャノフなど興味深いタレントが揃っていた。
しかし、ロシアは世代交代に失敗した。先日発表された28人のW杯候補メンバーの中には、1年ぶりに代表復帰した38歳のDFセルゲイ・イグナシェビッチの名前まで入っていた。イグナシェビッチはヴァシリー・ベレズツキらと強固な守備を築いたが、ロシアは彼らの後継者を育てることができていない。
中盤では21歳のアンドレイ・ゴロビンや22歳のアレクセイ・ミランチュクとアントン・ミランチュクの兄弟など若い選手もメンバーに入ってきているが、こちらはワールドカップでの経験が圧倒的に不足している。
ロシアは開催国としてグループAに入っており、初戦の相手はサウジアラビア代表だ。同メディアはこのサウジアラビア戦には勝つだろうと予想しているが、モハメド・サラー擁するエジプト代表、強豪ウルグアイ代表には敵わないと分析しており、2010年大会の南アフリカ代表に続いてグループステージで敗れるホスト国となるだろうと伝えている。残念ながらEURO2008からの10年間でポジティブな話題がほとんどない状態だが、ロシアは開催国として意地を見せられるだろうか。
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