三重県議会 議長に前田氏立候補 きょう事実上の信任投票へ 対抗馬なく

©株式会社伊勢新聞社

 三重県議会は17日、正副議長選立候補者の所信表明会を開き、議長選に前田剛志議員(新政みえ、5期、津市選出)、副議長選には前野和美議員(自民党県議団、4期、津市)が立候補した。正副議長選が共に事実上の信任投票となるのは、昨年に続いて2回連続。前田氏は所信表明会で、議員定数のあり方を検討する第三者機関を立ち上げる考えを示した。18日に本会議で投開票される。

 正副議長選を巡っては、定数増の条例案に反発した議員らの一部が、条例案に賛成した前田氏への対抗馬を擁立しようと画策する動きもあった。しかし、最終的には会派間の合意に至らず、所信表明会の前日に擁立を見送ることを決めたという。

 議員らによると、最大会派の新政みえは全員が前田氏と前野氏に投票する見通し。第2会派の自民党県議団も自会派の前野氏就任を優先させて「既定路線」に従う方針。一方、条例案に反発する議員の一部は、前田氏に白票を投じるとみられる。

 所信表明会では、前野氏に白票が投じられる可能性も浮上。代表者会議に少数会派を加えるよう求めた山本里香議員(共産党、1期、四日市市)に、前野氏が「5人以上の会派を構成してもらえれれば」と述べたため。一部の会派は白票を投じるとみられる。

 前田氏は所信表明会で、県議会の定数について議論する第三者機関を年度内に設置する考えを示した。また、議員報酬を含めた議会経費の削減についても検討を進めると説明。「定数や経費について県民の理解が得られるよう努力したい」と述べた。

 岡野恵美議員(共産党、1期、津市)は「代表者会議には2人以上の会派を参加させるべき。議長としてどう考えるのか」と質問。前田氏は「副議長と相談し、代表者会議のメンバーとも協議しながら参加枠の拡大について検討したい」と返答した。

 奥野英介議員(鷹山、3期、伊勢市)は、33回にわたって議員定数を議論した選挙区調査特別委員会で、前田氏の発言がなかった理由を尋ねた。前田氏は「会派の意向もあって複雑な思いだった。45でも51でもない折衷案を模索していた」と返答した。

 前野氏は所信表明会で「県議会はさらなる高みを目指して改革を進めるのか、それとも後退するのか、全国から注目を浴びるところ。議会改革を推し進められるよう、議長の補佐役として頑張る。議会の発信という副議長の職務にも尽力する」と述べた。

【議長候補の前田議員(右)と副議長候補の前野議員=三重県議会議事堂で】

あなたにおすすめ