本命不在のスーパーGT第3戦鈴鹿300km。練習走行で『8割方見える』GT500クラスの好不調

 開幕戦はホンダNSX、第2戦はニッサンGT-R、そしてレクサスLC500が好調さを見せた今季のスーパーGT500クラス。この2戦で3メーカーのパワーバランスが大きく変わり、シリーズ展開が読めなくなっている状況だが、第3戦鈴鹿はどのメーカー、チームが優勝争いに絡んでくるのか。

 これまでの1000kmから、今シーズンは300kmのスプリントレースとなったスーパーGT第3戦鈴鹿での決勝レース。当然、距離が短くなれば、コース上やピットタイミングなど決勝で抜く機会も減り、予選の順位がこれまで以上に大きな要素となる。

 しかも、第2戦富士の予選Q1はトップから全15台が約1.1秒差以内に入るという、フォーミュラレースのような僅差の戦いとなっている。コンマ1秒のわずかの差でノックアウトされるか否かの明暗を分け、スターティンググリッドの順位に大きな影響を及ぼしてくるのだ。

 そのわずかな違いが大事になり、そしてメーカー間、チーム間の勢力図が見えないからこそ、ドライバーも手応えを実感しずらい。ウエイトハンデからは今回の第3戦鈴鹿の本命の1台になると言える、au TOM’S LC500の関口雄飛も「第2戦から調子は上がってきていますし、もちろん、上位に行きたいですけど、明日、土曜日の練習走行で走ってみるまではわかりません。その練習走行で8割方は見えてくると思います」と、持ち込みセットアップとタイヤセレクトの重要性を語る関口。

 予選で結果を出すには、予選日午前中の練習走行からある程度手応えを得る、つまり持ち込みのセットアップを外さないことと、選んだタイヤと路面コンディションのマッチングが必須になってくる。ここ数戦では同じレクサス陣営内の同じタイヤメーカーでも、選択するタイヤは異なってきているというから、ますます、チームごとの差が付きやすくなってきている。

 au TOM’S LC500と同じく、今回優勝候補として挙げたいのが、CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rだ。第2戦富士は同じミシュランタイヤを装着する23号車MOTUL AUTECH GT-Rが勝っており、勝てるポテンシャルは充分で、今回はウエイトハンデも10kgと軽い。CRAFTSPORTS GT-Rの千代勝正も、今回のレースへの意気込みは強い。

「今回はもちろん、優勝を狙っています。前回は23号車とはタイヤ選択が違って僕たちはタイヤチョイスを失敗してしまいましたけど、今回はしっかり選んで、コンディションにマッチすれば狙えると思っています。ウエイトハンデも軽いですし、大チャンスのレースだと思っています」と千代。

「僕も本山(哲)さんも鈴鹿は得意で好きなサーキット。クルマもエンジン、セットアップと序々に良くなってきていますし、チームもGT500に参戦して3戦目で慣れてきていますので、勝ちを狙っていけるんじゃないかなと思っています」と続ける。

 4月に開催された事前テストではRAYBRIG NSX-GTが好調さを見せ、NSXと鈴鹿サーキットの相性の良さを見せた。パフォーマンスが充分なRAYBRIG NSX-GTやKEIHIN NSX-GTは、ウエイトハンデが重く、どこまで上位に食い込めるかが勝負どころ。

 第3戦のスプリントはタイム差の小さい、拮抗した戦いになることは間違いなさそうなので、どのメーカー、どのチームも、土曜日の走り出しからロケットスタートできるかが大きなポイントになりそうだ。

©株式会社サンズ