「観客少なく、張り合いない」 責められた館長、部下を動員「交通費に」と手当不正支給 

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神戸市の外郭団体の公益財団法人が運営する東灘区民センターで不正が発覚。写真は神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市の外郭団体の公益財団法人「神戸市民文化振興財団」(同市中央区)は18日、運営している東灘区民センターの前館長(68)が館長時代の2015、16年度、職員10人に対し時間外手当など計約11万円を不正支給していた、と発表した。

 同財団によると、区民センターで発表会やコンサートを開く講師から「観客が少なく、張り合いがない」と責められた前館長が、友人や親族を呼ぶよう部下に指示。計5回のイベントに職員の関係者延べ23人を“動員”し、交通費などの「実費に」と、職員が実際より多い勤務時間を申告することを容認した。

 4月下旬に市に投書があり発覚。前館長は「センターを多くの人に利用してもらいたい思いがあったが、市民に迷惑を掛けた」と反省しているという。不正支給分は職員に返還を求め、既に退職するなど返還が望めない職員分については、前館長が代わりに弁済する意思を示しているという。

 同財団は18日付で、前館長を月給の日額分の2分の1を減給する処分にした。(上杉順子)