近代の輝き間近に/フランスと日本展が開幕

ピカソの「女の半身像」(右手前)などの名作を鑑賞する来場者=18日午後、青森市の県立美術館

 印象派を中心とするフランス近代絵画や日本の近代洋画、日本画の貴重な作品が一堂に会する「絵画の絆『フランスと日本』展 モネ・ドガ・ピカソから大観まで-ひろしま美術館コレクション-」(東奥日報社などでつくる実行委員会主催、東奥日報文化財団共催)が18日、青森市の県立美術館で開幕した。

 初日の会場は、フランスと日本の名作を一目見ようと訪れた来場者でにぎわった。鶴田町から訪れた尾崎稚子さん(60)はピカソの「女の半身像」を見て「立体的に浮き出てくるよう」と驚き、「スペインの美術館に行った時は作品の前に柵があって近づけなかったが、今回は名作に近づいて見られるのでうれしい」と笑顔。階上町の堰合智紘さん(27)は「モネやピカソといった世界的に有名な画家の作品を生で見られる機会はなかなかない。岸田劉生が描いた女の子の服がきれいだった」と話した。

 同展は、東奥日報創刊130周年と青森放送創立65周年を記念して開催。日本屈指のコレクションが国内外で高く評価されているひろしま美術館(広島市)の収蔵品から、モネら印象派のほか、キュビズム(立体派)のジョルジュ・ブラック、日本近代洋画の浅井忠、日本画の下村観山ら、日仏の巨匠55人の名作72点を展示する。

 同展は7月8日まで(6月11日は休館日)。19日午後2時からは、ひろしま美術館の古谷(ふるたに)可由(よしゆき)学芸部長が「ひろしま美術館コレクションについて」、また6月9日午後2時から、著名な美術史家で大原美術館(岡山県倉敷市)館長の高階(たかしな)秀爾(しゅうじ)氏が「日本とフランス:美意識の東西」と題して講演する。

 観覧料は一般1500円、高校・大学生千円、小中学生は無料。問い合わせは、同展実行委員会(県立美術館内、電話017-783-3000)へ。

【2018年5月18日(金)】

©株式会社東奥日報社