アトレティコ・マドリーの優勝で幕を閉じた今シーズンのUEFAヨーロッパリーグ。
今シーズン限りでの退団が決定しているフェルナンド・トーレスにとっては、これがアトレティコでの最初の主要タイトルとなった。
そんなトーレスはワールドカップ、EURO、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグという4つのメジャー大会で優勝したという珍しい経歴を持っている。
そこで今回は、トーレス以外でこれら4つのタイトルを手にしたレジェンドを探してみた。
※1990年以降の選手に限定
1. フアン・マタ
ワールドカップ優勝:2010年(スペイン代表)
EURO優勝:2012年(スペイン代表)
UEFAチャンピオンズリーグ優勝:2011-12シーズン(チェルシー)
UEFAヨーロッパリーグ優勝:2012-13シーズン(チェルシー)、2016-17シーズン(マンチェスター・ユナイテッド)
これら4大タイトルをトーレスと同じチームで獲得したのがフアン・マタだ。
マタは2010年から2013年にかけスペイン代表でワールドカップとEUROを、チェルシーでCLとELを制覇した。
代表ではともに決勝の舞台で先発出場することはできなかったが、チェルシーではCLとELの決勝でスタメンを飾り、チームの優勝に貢献している。
昨シーズンはマンチェスター・ユナイテッドの一員としてELで優勝しており、4年ぶりにトロフィーを掲げた。
2. アンドレアス・メラー
ワールドカップ優勝:1990年(西ドイツ代表)
EURO優勝:1996年(ドイツ代表)
UEFAチャンピオンズリーグ優勝:1996-97シーズン(ドルトムント)
UEFAカップ優勝:1992-93シーズン(ユヴェントス)
ドルトムントの中心選手として、1996-97シーズンのCL優勝に大きく貢献したアンドレアス・メラー。当時のチームの背番号「10」だ。
1990年ワールドカップではほとんど出番がなかったが、EURO96では準決勝までの全試合で先発出場。チェコとの決勝では累積警告により出場停止となったが、この優勝により4大タイトルを制覇した。
メラーはドルトムントでブンデスリーガやDFBポカールだけでなく、DFLスーパーカップやトヨタカップでもトロフィーを掲げている。
3. ユルゲン・コーラー
ワールドカップ優勝:1990年(西ドイツ代表)
EURO優勝:1996年(ドイツ代表)
UEFAチャンピオンズリーグ優勝:1996-97シーズン(ドルトムント)
UEFAヨーロッパリーグ優勝:1992-93シーズン(ユヴェントス)
現役時代、ワールドカップとEUROにそれぞれ3度ずつ出場した「鋼のストッパー」ことユルゲン・コーラー。
4大タイトルは全てメラーと同じチームで獲得しており、EURO96以外は全て主力として優勝に貢献した。メラー同様ドルトムント時代に数々の栄光を掴んだが、2シーズン在籍したバイエルンではブンデスリーガを一度制したのみだった。
ちなみに、現役最後の試合は2001-02シーズンのUEFAカップ決勝。小野伸二擁するフェイエノールトとの試合で退場となっている。