「恋活アプリ」に集う、男たちのよくある生態

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アプリを使った「恋活」をしている女性は少なからずいる。それもまた出会いのひとつだ。この1年半、恋活をしてきた女性に、恋活アプリに集う男たちを分析してもらった。

マッチングアプリで恋活する男性たちの生態とは?

「出会い系サイト」と聞くと2000年代に規制された記憶から、どんな人が登録しているかわからないからちょっと怖い……と思う女性は多いが、今はスマホになり、「マッチングアプリ」と名前を変え、新たな出会いの場として利用している人が多いと耳にする。

「相手への細かな要望をセッティングできるし、気楽でいいかなと私も始めてみたんです」

ユウナさん(33歳)が利用したのは大手企業が運営しているアプリ数種類。5年も恋愛から遠ざかっているため、結婚前提の「婚活」よりまずは出会いを求めて「恋活」をしたいと思ったからだという。

この1年半で100人近い男性に会った。週に1回以上、誰かと会っていたことになる。その結果、大きく分けると3種類の男たちがいる、と彼女は分析する。

1. 常識的でまじめだけどコミュニケーションが下手

「いい会社に勤めていて、まじめないい人。かなり多いですね、このタイプ。だけど恋愛に慣れてない。だから女心がわからない。仕事と同じように自分のペースでことを運ぼうとするんです。たとえば会って食事をしようとなったとき、こちらに何を食べたいか聞く前に、『こんな店があるんだけど』と提案する。下調べしてきた感じが伝わるから、むげに断るわけにもいかないでしょ。で、店に着くと自分が食べたいものをさっさとセレクト。『これ、おいしいよ』と勧めてはくれるけど、全体としてどういうバランスで食事をするのか、そこから一緒に考えたいと私は思うんですよね」

ユウナさんの言うとおり、自分のペースとやり方を通そうとする男性は少なくない。お互いに気心が知れてくればそれでもかまわないのかもしれないが、初対面の場合、女性の意向をまず聞いてほしいというのが女性の本音。そうでない男性には、つい不信感をもってしまうことも。

「まじめでいい人だということはわかるんだけど、こういう人と恋をしたいとは思わない」

だからだいたいの場合、1度で終わりになってしまう。

「もちろん、こちらから『次はテーマパークに行かない?』と提案すれば『いいけど』と言ってくれるんですけど、なんだかノリが合わない。そういうときって、だいたい彼の中で『2度目のデートは映画だ』と決めてるからなんですよ。自分の中で『デートとはこういうもの』という思い込みがあるんでしょうね。それに気づくと私、わざと『どうして映画なの? どうしてその映画が観たいの?』って尋ねてみるんです。そうすると何も答えられない。意地悪するつもりじゃないけれど、自分の思い込みや価値観を崩していくのが恋愛の楽しさなのに、って思いません?」

そうなるとユウナさんは、「つまんない男! と思ってしまう」と笑った。

2. 女は褒めれば落ちると思って、手を出そうとする

「アプリで恋活しようと思っている女はどうせモテないから、褒めれば落ちると思っているんじゃないでしょうか」

このタイプも少なくはないとユウナさんは言う。

唐突に褒めてきたかと思えば、最初のデートでやたらと体を密着させてきたり、ふとキスしようとしたり……。ユウナさんは、まだそんな関係じゃないでしょ、ときっぱり断ることにしている。

「恋活ですからね、恋をしたいのであってセックスしたいわけではない。きれいだのセクシーだのと褒めれば落ちると思ったら大間違い。信頼関係のないまま、そんなことはできませんと言ってやります」

こういうタイプは、女性をどこか下に見ているのが腹立つと彼女は顔をしかめた。今や、アプリは「出会いのひとつ」に過ぎない。そもそも自分も利用しているのに、「そういうところを利用する女性」というふうに下に見るのは意味がわからない、と憤る。

「あとは、セックスしてみないと恋に発展するかどうかはわからないと言った男性もいるんです。気持ちはわかるけど、もともと友だちから始まっているわけではない、なんの人間関係もない相手なんですよね。そういう状態でセックスしても逆に意味がないでしょ、と言ってやりました。『したいだけ』の男からはさっさと逃げるに限ります」

3. 女はこういうものと決めてかかる

女性に対する基準が「自分のおかあさんやおねえさん」だったり、「過去の恋人」だったりする、非常に狭量な男性もいたとユウナさんは言う。

「私、女子力低いんですよ(笑)。親しくなった男性と趣味の話になって、時間があったらボクシングジムに通っていると話したら、『え、女の人は好きな人にお菓子を作ってあげたりするものじゃないの?』って……おいおいって感じですよね。彼のおかあさんやおねえさんはそうだったらしいけど、そんなの人によるでしょ。いい人だったけど、女性は家事や料理を男のためにやるものだ、そういうのが好きなはずだという思い込みが言葉の端々に出ていて、最後まで同調できませんでした」

男だってお菓子作りが好きな人もいれば、女で大工仕事が好きな人もいる。目の前の人間を見ずに「女はこういうものでしょ」と考えていることがわかると、女性は一気に気持ちが冷めてしまう。

「恋活もむずかしいですね。1年半、おもしろかったけどちょっと疲れたので、全部やめました。恋なんて活動するものじゃないのかもしれませんね」

苦笑いしながら、ユウナさんはそう言った。旧態依然の男たちの「女性への意識」が変わらなければ、女性たちが楽しく恋すらできないところまで来ているのかもしれない。

(文:亀山 早苗)

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