衰え知らずだったピルロ、何を恐れて引退したのか…本人が告白

『Vanity Fair』は17日、「元イタリア代表MFアンドレア・ピルロは、現役引退をした理由について話した」と報じた。

アメリカ・メジャーリーグサッカーの2017年シーズンが終わったあと、現役を引退したピルロ。

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今日39歳を迎えた彼は、月曜日に自身の引退試合を行う。多くの親交ある人々が駆けつける予定となっている。

選手としてもまだバリバリ活躍できるだけのプレーを見せていたピルロであったが、なぜ現役を離れることを決断したのか。

彼は以下のように話し、自分が衰えを見せてしまうことが恐ろしかったと告白したという。

アンドレア・ピルロ 「パスを長く蹴りすぎたり、シュートをミスしてしまったり…その時に、『ピルロは歳をとったな、彼は終わった。これ以上はムリだろう』と思われる。

私は、スタンドにいる人々が顔を見合わせてそう思うような状況になるまで続けたくはなかったんだ。

そのようなことには耐えられないんだ。私は」

(サッカー選手にならなかったら?)

「うーん、『プランB』は持っていなかったね。

兄とスポンジボールでプレーし始めた時から、サッカーをすることが運命だと常に思っていたよ。

今後について言えば、それを考えるための時間はたくさんあると思っているよ。急ぐ必要はないんだ。

今のところは、子どもたちとの時間を楽しんでいる。旅をすることが好きなんだ。

私は、習慣の奴隷にはなっていないからね」

(指導者になる気はある?)

「ああ、まずライセンスをとらなければならないよね。

ただ、その考えを持つことは可能だよ」

(理想的な5名の選手をあげるとするなら?)

「ディフェンスなら、アレッサンドロ・ネスタをあげたいね。

彼とは何年もの間共に過ごしてきた。代表チームでね。

前線にはロナウド。彼は怪物だよ。前線では。インテルで彼とともにプレーしたんだ。

また、ジジ・ブッフォンをゴール前に置いていきたいね。

そして中盤には、まずは私。そして自分の後ろをジェンナーロ・ガットゥーゾに見てほしいな」

(これまで指導を受けた監督については?)

「傑出した指導者と縁があったね。

カルロ・マッツォーネは、僕の役割を変えてくれた人だ。トレクアルティスタから、最終ラインの前のプレーメーカーにね。

それから、カルロ・アンチェロッティと出会った。彼は兄弟のようだ。

アントニオ・コンテは誰よりも優れている男だ。2011年にミランから離れた時、素晴らしいタイミングで彼と会えたのは十分に幸運だった。コンテは多くのことを教えてくれたよ。

誰もが私に何かを与えてくれた。

ロイ・ホジソン監督は、インテル時代に僕を『ピルラ(イタリア語ではバカといったような意味になる)』と呼んでいたね。

彼はイタリア語の問題だと言っていた。あまりよく言葉がわかっていなかったんだ」

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