「ユナイテッド、この夏に退団しうる5人の選手」

ウェンブリーで行われたFAカップ決勝でチェルシーに敗れたマンチェスター・ユナイテッド。

ここでは、『sportskeeda』による「今夏ユナイテッドを去りうる選手たち」を見てみよう。

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DF:デイリー・ブリント

今季リーグ戦360分間の出場に留まったブリント。モウリーニョのスターティングイレブンに割って入ることができないのは明らかだ。

彼はルイス・ファン・ハール監督が連れて来た選手であり、ユナイテッドの守備陣が怪我人だらけになった際にはCBとしてその穴を見事に埋めた。

だが、フィジカルで支配する傾向が強いモウリーニョのチームでは、彼の脆弱なフィジカルとスピード不足が暴露されることになった。

28歳のブリントが今季以上に出場数を増やすことは期待しにくく、本人もより多くのプレータイム、そして移籍を望んでいるかもしれない。ユナイテッドはもし移籍するならばクラブとしてそれを妨げることはないと彼に伝えたとも。

これまでブリントはフィールド上のあらゆる場所に厚みをもたらす貴重な存在として、あのジョン・オシェイと比較されてきた。だが、モウリーニョはこう言い切っている。

「私はスペシャリストを好む監督だ。多機能的な選手ではなくね」

DF:マッテオ・ダルミアン

ブリント同様に彼もファン・ハールの移籍哲学のもとでユナイテッドに引き入れられた選手だ。

イタリアでは5バックの経験もあり、両サイドバックとしてプレー可能なダルミアンだが、今季プレーしたのは1105分ほど。リーグでは一本のクロス成功もない(らしい)。

モウリーニョは戦術的に攻撃的SBと守備的SBを両サイドに配置する4バックを好む。イヴァノヴィッチとアスピリクエタ、マルセロとアルベロア、マイコンとサネッティなどなど。

ダルミアンは後者である守備的なカテゴリーに入る。だが、ブリントと同じようにフィジカル的に弱さがあるために、スピード豊かなウィングや長身FWのターゲットにされている。

彼についてもユナイテッドは夏の退団を認めているとも。

DF:ルーク・ショウ

4年前、10代選手として史上最高額で移籍してきたショウ。だが、怪我と長期のリハビリもあり、その成長は阻害された。

そして、モウリーニョは公然と彼を批判するなど、“愛のむち”を振るってきた。戦術的指示に従わなかったことでハーフタイムでベンチに下げられたこともあり、チームメイトたちは指揮官からいじめられていると感じているとも。

今季のリーグ戦出場は788分間であり、イングランド代表の将来を担うと期待された若者にとって成長するために十分なプレータイムは得られていない。

モウリーニョはショウのフィットネスとコミットメントについても批判。彼のキャリアはまだ短いが、これまで4人の監督から苦言を呈されている。

MF:マルアヌ・フェライニ

かつてはデッドラインデイでの高額な“パニック買い”されたと評されたフェライニだが、ユナイテッドでは3人の指揮官に仕え、ピッチ上ではポジティブなインパクトをもたらしてきた。

守備的なソリッドさに欠ける中盤をすっ飛ばすダイレクトなフットボールを展開するためのオプションを彼は提供してきた。

そして、モウリーニョとフェライニは誠心誠意の関係を楽しんできた。ファンの多くのは彼にユナイテッドのMFに必要なテクニックが欠けていると不満に思ってきたが。

ただ、彼の契約は今季で満了になる見込み。本人はこう述べている。

「自分が残留できるように全スタッフは全てを尽くしてくれた。だが、クラブは昨季契約を延長しないというミスを犯した。今は自分のほうが強い立場にある」

30歳という年齢と契約延長をめぐる不満を考えると、今後の状況は不透明だ。

FW:アントニ・マルシャル

今季の彼は3トップの左ウィングを、マーカス・ラッシュフォードと争う立場としてスタートさせた。

その後のレギュラー争いを経て、クリスマスの頃になると先発の座を掴みつつあった。だが、アレクシス・サンチェスの加入によって、ベンチを温めることに。

マルシャルはスタイル的にボールを足元で受けてスペースに走り込むことを好む。オフザボールの動きで相手サイドバックの裏を突くのとは対照的なものだ。

ここがリンガードやラッシュフォード、アレクシスらとは異なるほか、守備的な貢献も乏しいため、モウリーニョのチームとは戦術的なミスマッチを起こしている。

より多くのプレータイムを欲しているマルシャルは、ユナイテッドを退団したがっており、試合出場の保証のない新たな5年契約へのサインを拒否したとも。そんな彼にはインテル、ユヴェントス、チェルシーらが関心を示している。

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