梅雨はどこへ? 5月の那覇の雨量は平年の14% ダム貯水率50%割る

20日間降水量(5月1日~20日) 出典=気象庁HP (沖縄では平年に比べ5月の降水量が少ない)

 今月(20日)までの雨量は全国的に平年を上回り、18日に記録的な大雨となった秋田県では平年の2倍から3倍の雨量となった。
一方、8日に梅雨入りした沖縄は雨らしい雨が降っておらず、那覇の雨量はわずか18ミリ、平年の14%に留まっている。
今月末にかけても沖縄では晴れる日が多く、水不足が深刻化するおそれがある。

低気圧が相次ぎ 5月は雨が多い

 今月は全国的に平年を上回る雨量となっていて、秋田市では255.5ミリと平年の3倍、東京都心でも142ミリに達し平年の171%となっている。これは低気圧が頻繁に本州付近を通過し、南から暖かく湿った空気が流れ込んだことで、各地で雨雲が発達したことが原因とみられる。

週間天気予報 沖縄では今月末まで晴れる見通し

沖縄のダム貯水率が50%割る

 一方、高気圧に覆われることが多かった沖縄では梅雨入り後も、まとまった雨は降っていない。那覇市の今月の雨量は18ミリと平年を大幅に下回る一方で、日照時間は90.3時間と平年の2倍近くになっている。
沖縄県の11ダム合計貯水率は21日現在、49%と過去の渇水に匹敵するペースで低下している。今月末にかけても梅雨前線の活動が弱く、晴れる日が多い見通し。(気象予報士・片山由紀子)

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