観測ロケットの部材加工、レーザマックス北海道が一役

 金属レーザー加工専業のレーザマックス(本社・岡山県、社長・近藤正一氏)が道内に構える生産子会社、レーザマックス北海道(北海道札幌市、社長・簗場勝敏氏)は、北海道のロケットベンチャー企業、インターステラテクノロジズ(IST)が今夏以降に打ち上げを予定する観測ロケット「MOMO2号機」の部品製作に協力している。

 ISTは元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏が出資する宇宙ベンチャー企業で、全長約10メートルの小型ロケットを製造し、打ち上げを目指している。レーザマックス北海道は1号機の製作から部品加工に携わってきた。鉄やステンレスをレーザ加工し、発射台の部材のほか機器の取り付け金具などを製作。アルミ材はレーザマックスの名古屋工場が担当し、昨年業界に先駆けて導入したダイレクト・ダイオード・レーザー切断機などを用いて加工した。

 レーザマックスの小野雅夫専務は「当社の加工技術が先方の求める品質をクリアし、ロケット部材製作に役立てた」と語っている。

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