19日にDFBポカール決勝でフランクフルトと対戦したバイエルンは、圧倒的に優位との前評判ながら1-3で敗れてしまった。試合前にフランクフルトMFケビン・プリンス・ボアテングはバイエルンの高すぎる最終ラインが弱点になるのではないか、そこを突いて数少ないチャンスを活かせれば勝利もあると語っていたが、まさにその通りとなってしまった。
シュート数はバイエルンの方が多かったが、フランクフルトはスピードあるFWアンテ・レビッチらを中心に速攻から何度か決定機を作った。それを上手く活かし、3点を奪ってみせた。この結果に米『ESPN』は、最終ラインでコンビを組んだマッツ・フンメルスとニクラス・ズーレが遅すぎると厳しい指摘をしている。
1点目はバイエルン陣内でフランクフルトがボールを奪い、レビッチへのパス1本から独走を許して得点を決められた。勝ち越し弾となったレビッチの2点目の場面でも、単純なロングボールに対してフンメルスが遅すぎた。ヨーイどんの戦いでレビッチに勝てないことはバイエルンの足を大きく引っ張ることになってしまった。
同メディアは負傷離脱中のジェローム・ボアテングがいれば結果は違っていたかもと見ており、ズーレとフンメルスではハイラインの裏をケアするには不十分だった。この2人は揃ってドイツ代表に選ばれており、ボアテングはワールドカップまでに100%の状態に戻るか分からない。チェルシーのアントニオ・リュディガーのように身体能力の優れたDFもメンバーには入っているものの、この一戦で感じたスピードの不安はドイツ代表にとっても気になるポイントだろう。
●theWORLDオフィシャルニュースサイトが、サクサク読めるアプリになりました!
Android版はこちら
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.theworldmagazine.www&hl=ja