ブランパンGTアジア日本ラウンドにD’Station Racingなど3チームのスポット参戦が決定

 アジア諸国を舞台に転戦を重ね、GT3アジアチャンピオンを決定するブランパンGTシリーズ・アジアの日本ラウンドは、2018年も6月30日~7月1日に鈴鹿サーキット、7月21~22日に富士スピードウェイで開催されるが、この2ラウンドにPorsche Team EBI、Kizashi×Saccess Racing、スーパーGT300クラス参戦チームとしてもお馴染みのD’Station Racingという国内3チームがスポット参戦することが明らかになった。

 ヨーロッパで人気のGT3カテゴリーであるブランパンGTシリーズのアジア版として昨年創設された同シリーズには今季、2017年のスーパー耐久シリーズチャンピオンのARN RacingがGT3クラスにフル参戦しているほか、GT4クラスにはスーパーGT300クラスから活動の場を移したBMW Team Studieが新たに加わっている。

 そんなシリーズの日本ラウンドが、昨年に引き続き鈴鹿と富士という日本を代表するサーキットで開催される。昨年の両ラウンドにはスーパーGT300クラス、スーパー耐久シリーズなどに参戦する日本国内のチームが多数参戦していたが、その内の3チームであるD’Station Racing、Porsche Team EBI、Kizashi×Saccess Racingが2年連続となるスポット参戦を決めた。

 スーパーGTとスーパー耐久のふたつのシリーズをともにポルシェ911 GT3 Rで戦うD’Station Racingは、ブランパンGTアジアでもやはりポルシェで参戦。ドライバーはオーナードライバーの星野敏と荒聖治が務めるという。

 同じくポルシェユーザーのPorsche Team EBIももちろんポルシェ911 GT3 Rを鈴鹿、富士の両ラウンドに投入し、チーム代表兼ドライバーの山野直也のチームメイトには山野の実兄で3度のスーパーGT300クラスチャンピオンである山野哲也の起用が発表された。

「昨シーズンに続き、ふたたびブランパンGTシリーズ・アジアに戻ってくることができて、とてもうれしいです」と語った山野直也。

「今回は特に、初めて兄とともにポルシェディーラーのチームで戦うのでそれも楽しみです。戦闘力が高められた(ポルシェ911 GT3 Rの)2018年“Evoパッケージ”の性能を引き出すのをとても楽しみにしています」

 また、ランボルギーニ・ウラカンGT3での国内2戦エントリーをアナウンスしたKizashi×Saccess Racingは、フェラーリ・チャレンジなどの経験を持つ近藤保と、2012年のスーパーGT300クラスチャンピオンの横溝直輝という布陣で母国戦優勝を狙う。

 ブランパンGTシリーズ・アジアには、グループM・レーシングやKCMG、クラフト・バンブー・レーシングなど、8月23~26日に開催されるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦『鈴鹿10時間耐久レース』に参戦するチームが多数エントリーしていることから、6月28日(木)からセッションがスタートする第5戦鈴鹿では10時間レースのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)を試すとともに、中速コーナーでの性能が改善されたというピレリの新型DHD2タイヤをテストするチームも現れそうだ。

 なお、鈴鹿10時間の公式テストは、5月23~24日に実施されることがすでにアナウンスされており、このテストには海外勢を迎え撃つ日本チームから合計11台のGT3カー、JAF-GTマシンが参加する予定となっている。

ランボルギーニ・ウラカンGT3を走らせるKizashi×Saccess Racing

© 株式会社三栄