R&D SPORT スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

スーパーGT第3戦鈴鹿サーキット
SUZUKA GT 300km Fan Festival

予選順位:4位
決勝順位:3位
チームランキング:12位
ドライバーランキング:11位

2018.05.20 - SUPER GT 第3戦 鈴鹿サーキット・決勝

激闘の末、今シーズン初の表彰台を獲得

 5月20日(日)三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットでスーパーGT第3戦『SUZUKA GT 300km Fan Festival』が行なわれました。天候は薄曇り、気温19.7度でレース観戦には絶好のコンディションのなか3万3000人の観衆を集めて、決勝レースが行なわれました。
 
 前日に行なわれた予選でSUBARU BRZ GT300は4位のポジションを獲得し、トップが狙える位置からのレースです。スタートは山内英輝が担当しました。予選1位、2位の96号車、25号車のうち25号車はタイヤ無交換作戦なのか、ラップタイムを落としてレースを始めます。そのためBRZ GT300 は2周目に難なく3位に進出。96号車、0号車の3台でのトップ争いとなりました。

 しかしながら、96号車は予選の速さそのままに、逃げ切り作戦で2位以下に毎周1秒近くのリードを広げていきます。BRZ GT300 はミディアムタイヤを選択し、前の2台を追いかけますが、徐々に引き離される展開です。
 
 ところが12周目にスピンしクラッシュしたマシンがコース上に止まっているということで、セーフティカーが入りました。広げられていた差は一気に取り戻せましたが、振り向けば4位に12秒以上の差をつけていたリードも失うことになってしまいました。

 その後17周目からレースは再開され、23周目にピットイン。山内英輝から井口卓人へドライバー交代します。燃料給油をしたあと、リヤタイヤのみ交換でピットアウトします。ピットではタイヤマンがタイヤの摩耗状況を確認し、フロントはそのまま! という判断を下し、また、4位との差がないこと、予選2位の25号車がタイヤ無交換で走行していることなどから、ピットストップの時間短縮のために2本交換の作戦を選択しました。

 レースはタイヤ交換ナシ、2本交換、4本交換というマシンが入り乱れ、大混戦になっていきます。レース終盤は、混戦を抜け出した96号車を除き、5台による2位争いが繰り広げられます。ラスト10周になると、その混戦はさらに接近し、1秒以内に5台のマシンがひしめきます。
 
 3位をキープする井口は2位を走る0号車に猛烈にプッシュしますが、簡単には抜けず数周を要しましたが、44周目のシケインでようやく捉えることができ2位浮上。
 
 しかしながら、序盤にタイヤを温存していた25号車のペースが上がり、ふたたび3位となります。レースはそのまま3位で終了。SUBARU BRZ GT300は今季初の表彰台を獲得できました。

レース後コメント

SUBARU BRZ R&D SPORT

井口卓人

「トップ争いができので、すごくテンションが上がったんですけど、後半、フロントタイヤの摩耗が進んで、タイヤと相談しながらのレースになりました。これまでトラブル続きだっただけに、今回はいい結果でよかったと思います」

山内英輝

「10周くらい走行した時点で、4本交換のほうがいいという無線をいれたんですけど、リヤ2本だけの交換はギャンブルみたいな感じで挑戦しました。そうしないと、トップ争いからおいていかれるのは間違いなかったですからね。今回のチェッカーも数戦ぶりでしたし、表彰台も取れたので、よかったと思います」

渋谷真総監督

「後半タイヤが厳しいなか、井口君がよく耐えて、少ないチャンスで0号車を交わして全部がうまく噛み合ったという印象です」

「リヤ2本だけ交換というのは、当初から想定したもので、フロントがきつければ4本交換を想定していました。ですが、山内君がうまく乗ってくれたので、2本だけでいけたのも勝因だったと思います」

 次戦は6月29日、30日タイのチャン・インターナショナル・サーキットで第4戦が開催されます。高い気温とスコール、埃の乗ったスリッピーな路面、そしてゴーストップが多いコースレイアウトなどこれまでとは違った環境でのレースとなります。冷却対策などもしっかり行ない、優勝を目指すSUBARU BRZ GT300の活躍にご期待ください。

3位表彰台を獲得した井口卓人(左)と山内英輝(右)
SUBARU BRZ R&D SPORT

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