自民小泉氏が党内IT化に一石 一部会合ペーパーレスを報告

 自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長(衆院11区)は21日の党役員会で、自身が関わる党農林関係の会合で配布資料をペーパーレス化した取り組みについて報告した。IT化が遅れる党内に一石を投じた形だ。

 役員会後の会見で小泉氏が明らかにした。岸田文雄政調会長は、政務調査会で議論を進めていく考えを明らかにしたという。一方、同じ会見で二階俊博幹事長は「若手が意見を述べたことは結構なこと」としつつ、党内全体でペーパーレス化を進めるかは「これから党内の議論をよく聞いて判断したい」と述べるにとどめた。

 小泉氏が関わる農林関係の会合では、準備に当たる職員の負担軽減や印刷コストの削減を目的に、出席者に紙の資料を配布しないペーパーレス化を推進。出席者は、フェイスブック上にアップロードされた資料をタブレット端末で確認するなどしている。これまでは会合前日に、多い場合で500部ほどの資料を若手官僚が深夜までかかって印刷していたという。

小泉進次郎氏

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