仮想通貨マーケットレポート:ビットコイン再び下落…ネガティブ情報の拡散が影響か【5月11日】

仮想通貨マーケットレポート

ビットコイン(BTC)は、本日午前2時頃に100万円を割り込み、その後も下落。98万円前後を推移している。現在の取引価格は98万4501円で前日から 2.84%下落した。

イーサリアム(ETH)は8万595円で、前日から2.02%下落。ビットコインキャッシュ(BCH)は16万9159円で4.83%下落。リップルは(XRP)82.70円と前日から4.44%下落した。

仮想通貨市場は、今週に入り小幅安ながら停滞ムードが続いていたが、昨日から上昇し100万円代に回復。そのまま続伸が期待されたが、再び本日は下落し100万円を割り込む形となった。5月4日以来、この1週間でビットコインは96万円から105万円のレンジ相場で取引されている。

この日、注目すべきニュースは、国内の大手取引所がハッキングの被害を受けたという“噂”がSNSなどで拡散されたことだろう(当の取引所CEOは自身のツイッターでハッキング被害を否定)。ただ、SNSやネット上で風評被害が広まったことで本日の相場が弱気になったと見る向きが多い。

ビットコイン弱含む、国内大手仮想通貨取引所でハッキング被害との噂:フィスコ・ビットコインニュース

https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201805110237

また本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち、ほぼ9割の通貨が下落し、上昇した銘柄も小幅高の銘柄が多く、総じて下落相場となった。

この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額94位のフオビトークン(HT)だ。伸び率は9.07%を記録した。取引価格は1HT=416.45円となっている。

フオビトークンは、香港に拠点を置く仮想通貨取引所「Huobi」が発行している、Binanceの「BNB」やZAIFの「ZAIFトークン」のような独自通貨。取引所の取引高やユーザー数が、価格に影響されるのが特徴だ。現在、「Huobi」は、世界最大の海外取引所である「Binance」に次ぐ二位の取引量があり、今後の成長も期待されている。

一方、大手取引所のバイナンスでもっとも大きな伸びを示しているのは、時価総額104位のヌルズ(NULS)だ。伸び率は16.01%を記録し、取引価格は1NULS=483.62円となっている。

ヌルズは複雑なブロックチェーンを、より簡単に活用できるような仕組みを目指して開発されている仮想通貨のプラットフォーム。2017年秋に誕生した、比較的新しい通貨だ。

日本ではゴールデンウィーク明けの今週、仮想通貨は停滞ムードが続いている。この日も小幅安ながら下落傾向で、上昇に向け好材料のニュースが期待されるところだ。

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