【MLB】昨季覇者のジャッジ、HRダービー欠場を表明 大谷出場でも対決実現せず!?

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

若き大砲は「それをする必要はない」、MLBに要請されても「考えは変わらない」

 開幕から投打にわたる活躍を続けているエンゼルスの大谷翔平投手。22日(日本時間23日)の敵地ブルージェイズ戦は3試合ぶりの無安打に終わり、チームも3-5で敗れたものの、試合前のフリー打撃で敵地ロジャーズ・センターの5階席に叩き込んだ一発が話題に。試合前の打撃練習で飛び出す特大弾は、今や名物の1つとなっており、地元メディアも打球の行方に注目している。

 大谷は実際の試合でも25試合出場で6本塁打を記録。7月にナショナルズ・パーク(ワシントンDC)で行われるオールスターのホームランダービー出場へ向け、米国でも待望論が沸き起こっているが、一方で昨年覇者のアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)は欠場を表明。二刀流右腕と昨季の本塁打王の対決が実現することはなさそうだ。

「アーロン・ジャッジはホームランダービーに関する話題をシャットダウン。僕に無理強いはできない」と報じたのは地元紙「ニューヨーク・ポスト」だった。22日(同23日)から敵地でレンジャーズと対戦しているヤンキース。ジャッジは、昨季優勝したホームランダービーへの出場について質問されると、「それをする必要はない」と明言したという。

 昨季、本塁打王と新人王をダブル受賞したジャッジは今季も打率.281、12本塁打、36打点と打撃好調。連覇への注目も集まっていたが、欠場の方針を固めたようだ。もっとも、ホームランダービーはオールスターの注目イベントで、ジャッジ参戦は視聴者の心を惹きつけるため、MLB側が出場要請をする可能性は高い。ただ、昨季はオールスター後に一時、打撃不振に陥ったジャッジは「(出場要請を)迫られても考えは変わらないよ」と話し、断固拒否の構えを見せているという。

 これで「大谷vsジャッジ」という対決実現の可能性は絶望的になった。

ホームランダービー出場へ、大谷は謙虚発言「まだまだ実力的には足りないと思う」

 大谷は20日(同21日)の本拠地レイズ戦でメジャー移籍後最長となる7回2/3を投げ、6安打9奪三振2失点で今季4勝目を飾った。この試合後、地元メディアからホームラン競争参加について質問が寄せられ、「その機会があればもちろん光栄なことだと思いますし、出てみたいなという気持ちはありますけど、まだまだ実力的には足りないと思うので、毎日毎日そこに出られるようにするわけではないですけど、ゲームで結果を出せるように頑張りたいなと思います」と謙虚に語っていた。

 センター方向に大飛球を放つ規格外のパワーで、ホームランダービー出場の待望論は米国内でも噴出。特大弾を放つ練習前のフリー打撃は何度も大きなニュースとなっている。

 敵地クアーズフィールドでのフリー打撃では3階席最後列に推定150メートルという驚愕の一発を放ち、全米で話題に。そして、18日(同19日)の本拠地エンゼルスタジアムのフリー打撃では巨大スクリーン直撃の圧巻弾をマーク。球団はその翌日に異例の飛距離公式計測を行い、513フィート(約156メートル)と発表した。これは昨年のホームランダービーでジャッジが準決勝で放った最長弾と同じ記録だった。

 大谷がホームランダービーに出場すれば、盛り上がることは確実。ただ、ディフェンディング・チャンピオンの“欠場表明”には、ファンのため息が聞こえてきそうだ。

(Full-Count編集部)

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