〔熱中症〕5月14日から5月20日の7日間で957人搬送、福岡県で今シーズン初の死者

総務省消防庁は22日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
5月14日から20日の7日間における全国の救急搬送者数は957人で、前週(187人)に比べて770人増加し、前年同期(708人)と比べて249人増加しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は1人で、前週(0人)に比べて1人増加しました。この死者は福岡県で確認されており、今シーズン(4月30日以降)では初となります。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は24人で、前週(1人)に比べて23人増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が510人で、全体の53.3%を占めています。
発生場所別では、住居が291人と最も多く、全体の30.4%を占めています。
また、都道府県別では、埼玉県が82人と全国で最も多く、次いで大阪府が57人、愛知県が55人となっています。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2018/5/14~5/20・速報値)
・救急搬送者数:957人
※前週比770人増、前年同期比249人増

<日別>
・5/14(月):74人
・5/15(火):181人
・5/16(水):218人
・5/17(木):206人
・5/18(金):163人
・5/19(土):57人
・5/20(日):58人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :1人
・重症 :24人
・中等症:295人
・軽症 :616人
・その他:21人

<年齢別>
・18歳未満:162人
・18~65歳:285人
・65歳以上:510人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):291人
・工事現場や工場などの仕事場:98人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):42人
・教育機関:105人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):74人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):111人
・道路:171人
・その他:65人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・埼玉県:82人
・大阪府:57人
・愛知県:55人
・東京都:54人
・福岡県:52人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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