鈴鹿10時間に向け日本勢11台が公式テストに参加。21号車アウディが初日トップに

 5月23日、鈴鹿サーキットで8月24〜26日に開催される鈴鹿10時間耐久レース(SUZUKA 10 HOURS)に向けた公式テストが開催された。初日はあいにくの雨となってしまったが、日本からエントリーしている11台が、このレースで使用されるピレリタイヤを装着し走行している。

 これまでの鈴鹿1000kmから、新たにGT3カーによる世界一決定戦として生まれ変わることになった鈴鹿10時間。このレースに向けた公式テストが5月23日にスタートした。ヨーロッパ、アジア、アメリカからのエントリーも集めているレースだが、今回のテストには日本からエントリーしている11台が参加した。

 5月20日に決勝レースを終えたばかりのスーパーGT参戦チームは10台。Audi Team Hitotsuyamaは第3ドライバーとして、アウディファクトリードライバーのマーカス・ビンケルホックが参加。CARGUY RacingはSGT第2戦富士同様、ケイ・コッツォリーノが参加。CarsTokaiDream28は濱口弘が参加した。

 また、D’station Racingmはスーパー耐久チームが翌週富士10時間を控えることから、SGTチームのみが参加。藤井誠暢のみがドライブしている。GAINERは通常のスーパーGT車両とな異なる車体を持ち込み、平中克幸/星野一樹/安田裕信がドライブ。GOODSMILE RACING&TeamUKYOは、昨年のスパ参戦車から受け継いだスペシャルカラーの車両を持ち込み、小林可夢偉が参加している。

 スーパーGT同様2台を走らせたJLOCは、88号車に日本でも豊富な経験をもつアンドレア・カルダレッリが加わったほか、87号車には飯田太陽が乗車。TEAM UPGARAGEの18号車は、21日に発表されたとおり井口卓人が乗り込んでいる。

 スーパー耐久チームからは、SATO,YAMASHITA-SS/Rn-sportsの112号車メルセデスが参加。佐藤敦/山下亮生/久保宣夫の3人が参加。今季ブランパンGTシリーズ・アジアに参加しているARN RACINGは、永井宏明と佐々木孝太が参加している。

 迎えた初日の走行だが、あいにくの雨模様。午後のセッションは短縮され1時間に変更され、2日目の走行が増やされている。初日は88号車のカルダレッリ、112号車の山下をのぞく全ドライバーが走行した。もちろん、この大会で使用されるピレリを全車が履いている。

 このなかでトップタイムをマークしたのは、21号車アウディをドライブしたマーカス・ビンケルホック。セッション2で2分11秒646をマークし、これがこの日の最速となった。2番手には4号車メルセデスAMGが谷口信輝がセッション2で2分11秒660をマークし2番手。セッション1で平峰一貴が2分12秒400をマークしたJLOCのランボルギーニとなった。

 4番手には藤井がドライブしたD’station Porscheが2分12秒401で続き、5番手にはARN RACINGのフェラーリがつけた。テストは5月24日も行われる予定だが、24日からスポーツランドSUGOで全日本F3選手権の走行がスタートすることから、参加するメンバーに変化が出るかもしれない。

© 株式会社三栄