日立金属・安来工場、1万トン自由鍛造プレス本稼働

熱間工具鋼、航空機・エネ部材強化

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総投資115億円

 日立金属は23日、安来工場(島根県安来市)に導入した1万トン級自由鍛造プレスが本稼働を開始したと発表した。総額115億円(建屋・周辺設備含む)を投じた戦略投資であり、主力製品である熱間工具鋼の製品性能と生産性の向上、航空機・エネルギー関連材料事業の強化を図る。

 日立金属は特殊鋼事業で工具鋼、産業機器材料、電子材料に加え、航空機・エネルギー関連材料における成長戦略を展開し、グローバル市場で成長を目指している。その一環で安来工場において24トン真空誘導溶解炉(VIM)新設をはじめ、1万トン級自由鍛造プレス新設、高速4面鍛造機改修・大型化などの大型投資を実行している。

 安来工場における自由鍛造プレスの新設は1987年の4千トンプレス以来ほぼ30年ぶり。2016年6月に着工し、18年4月に稼働開始し、5月に本稼働を始めた。大型化が進む熱間工具鋼の製品性能と生産性の向上に加え、航空機・エネルギー関連材料事業のさらなる強化を図る。航空機・エネルギー関連事業では桶川工場や、神戸製鋼所などと共同出資する日本エアロフォージの設備群と組み合わせて強固な生産体制を構築する。

 30日に安来工場で起動式を行う。藤原孝行島根県副知事、近藤宏樹安来市長や平木明敏日立金属社長らが出席する予定。なおこのプレス新設の効果として今年度から3年間で13人の雇用増を計画している。