日軽エムシーアルミ、インドに第2工場新設 溶湯、二次合金など月産3200トン

 アルミ二次合金大手の日軽エムシーアルミ(NMA、社長・朝来野修一氏)は、インドに第2工場を建設する。日系自動車メーカーへの溶湯販売に取り組むほか、現地系自動車メーカーへの販売も推進する。生産能力は月3200トンと見込んでおり、19年2月の稼働を目指す。

 NMAのインド事業は、インドのアルミ合金メーカーのセンチュリー・メタル・リサイクリング(CMR)との合弁会社「CMRニッケイインディア」(出資比率26%)が13年から自動車メーカー部品などへ二次合金を供給している。既存拠点のバワル工場は、インド北部のハリヤナ州レワル県に立地し、月産能力は2600トン。

 新工場は自動車産業が集積しているグジャラート州に置く。生産設備は溶解炉・保持炉、鋳造ラインなどとみられている。溶湯販売をメインに展開する計画だが、二次合金も販売予定。生産能力は月3200トンとしており、第1工場と合わせてインドでの生産能力を月5800トンまで高まる。

 NMAはインドのほか米国、中国、タイに工場を展開している。タイの第二工場も順調に立ち上がっているほか、メキシコでもインゴット工場の建設を検討中。メキシコでは19年秋ごろをめどに現有工場と合わせて合金販売を月5千トンまで高めたい考え。

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