大谷&シモンズが9回に価値ある適時打 エンゼルス逆転勝利

【エンゼルス5-4ブルージェイズ】@ロジャース・センター

現在地区3位のエンゼルスはブルージェイズ3連戦の2戦目を迎えた。今試合では序盤から劣勢も迎えた最終回に打線が爆発し逆転に成功。チームの窮地を救ったのは大谷翔平とアンドレルトン・シモンズによる2人のバッティングだった。

この日のエンゼルスの先発はここまで3勝を挙げているタイラー・スカッグス。直近4試合は勝てていないが、5月初勝利を目指してマウンドに立った。初回のブルージェイズ打線を3者凡退に抑えて上々の立ち上がりをみせると一方のブルージェイズ先発、アーロン・サンチェスも同じく3者凡退で初回を抑え、両先発ともに好スタートを切った。

試合が動いたのは3回のブルージェイズの攻撃。2死からデボン・トラビスに先制ソロが飛び出すと4回ヤンハービス・ソラーテも一発を打つ。その後も1点を加えてチームは5回まで3対0とリードを広げた。対するエンゼルスは6回、無死一・二塁から2番手、ジョン・アックスフォードからマーティン・マルドナードがタイムリーを放ち1点を返すもその後は相手投手陣を打ちあぐねていた。今試合の両先発の成績はスカッグスは5回6安打3失点、サンチェスは5回2安打無失点だった。

9回のエンゼルスの攻撃、1死から7番手、タイラー・クリッパードが制球を乱し満塁のチャンスをつくる。ここで打席に立ったのはこの日「5番・DH」でスタメン出場していた大谷。この打席まで無安打だったが、カウント1-0からのチェンジアップを捉えセンターへ2点タイムリーを放ち土壇場で3対3の同点に追いついた。その後、メジャー初盗塁を決めた大谷を二塁に置いて走者二・三塁とするとシモンズもタイムリーを記録。エンゼルスはこの回だけで4得点と逆転に成功した。

5対3と勝ち越したチームは4番手、ブレイク・パーカーが最終回に1点を失うもブルージェイズの反撃をかわし試合終了。同点打を放った大谷は1安打2打点、決勝打のシモンズは2安打2打点と両打者の活躍でチームは価値ある1勝を挙げた。一方の敗れたブルージェイズは1点差に追い上げるもあと1本が出ず勝ちきることができなかった。

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