前田が7回途中12K無失点の快投でチームトップの4勝目

【ロッキーズ0-3ドジャース】@ドジャー・スタジアム

前回登板のマーリンズ戦で8回2安打無失点の快投を見せた前田健太(ドジャース)が、日本時間5月24日のロッキーズ戦でも素晴らしいピッチングを披露した。4つの四球を与えるなど決して完璧なピッチングではなかったものの、好打者が並ぶロッキーズ打線にわずか2安打しか許さず、今季最多となる12奪三振を記録。速球のコマンドが比較的安定していたことによりスライダー、チェンジアップといった変化球も効果的に機能し、巧みなピッチングでロッキーズ打線を翻弄した。ドジャースは4回裏にローガン・フォーサイスのタイムリー二塁打などで2点を先制し、5回裏にはマット・ケンプの犠牲フライで1点を追加。このリードを4投手による完封リレーで守り抜いた。

クレイトン・カーショウ、リッチ・ヒル、柳賢振(リュ・ヒョンジン)と先発投手陣に故障が相次ぐなか、前田が日々存在感を増している。日本時間5月12日のレッズ戦では5回途中5失点でノックアウトされたものの、そこからの2先発では合計14回2/3を投げて被安打4、奪三振20、無失点と素晴らしいピッチング。「たくさんの投手が故障しているので、出来るだけ長く良いピッチングをすることに集中していた」と先発投手としての使命を感じ、見事にそれを実行してみせた。カーショウやコリー・シーガーといった主力選手を欠く苦しい状況のなか、ドジャースは地区首位のロッキーズとの3連戦を2勝1敗で終え、直近7試合で6勝とようやく本来の姿を取り戻しつつある。ロッキーズとの差は3.5ゲーム。地区5連覇中の常勝軍団が今月中に「定位置」に返り咲く可能性も出てきた。

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