F1モナコGP FP2:初日最速はリカルド。ハートレーとガスリーは11、14番手

 FP1で審議対象となったマックス・フェルスタッペンは、「危険行為には当たらない」として、お咎めなしとなった。一時は雲に覆われたモナコも、午後3時からのFP2開始時には再び青空が広がった。気温21℃は同じながら、路面温度は39℃まで上昇している。 

 セッション序盤はウルトラソフトでセバスチャン・ベッテルがトップタイムを出し、ハイパーソフトのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーが2、3番手を奪い合う展開。

 しかしラップタイムはまだ1分13秒台で、何よりメルセデスもレッドブルも出走していない。とはいえトロロッソ・ホンダのふたりは、FP1のタイムを1秒近く更新。同じコンパウンドのルノー2台に先行している。

 18分過ぎにはフェルスタッペンが、ハイパーソフトで首位に立つ。その後も自己ベストを更新し続け、1分12秒071のコースレコードを樹立。2番手ベッテルに1秒1以上の差を付けた。メルセデスはルイス・ハミルトンが最も固いスーパーソフトを履いて6番手、バルテリ・ボッタスがウルトラソフトで3番手タイムを出している。

 開始後24分、赤旗が出た。カジノからミラボーに向かう途中の横断歩道付近にある、排水溝のフタがめくれたようだ。40分に再開。ハートレーから「タ−ン1で左フロントをヒットした」と無線が入るが、そのままハイパーソフトでロングランを続けている。

 49分過ぎにはフェアモントヘアピンで、ロマン・グロージャンとフェルスタッペンが接触。

「グロージャンがフロントウイングに突っ込んで来やがった」と、フェルスタッペンが叫んでいる。

 メルセデスの2台はその後ハイパーソフトの新品に履き替えたが、フェルスタッペンとの差はコンマ5秒以上で、ハミルトン4番手、ボッタス6番手に留まっている。セッション残り30分は、ほとんどのマシンがハイパーソフトでのロングランに移行する中、メルセデスの2台は再び、ハミルトン=スーパーソフト、ボッタス=ウルトラソフトで周回を重ねた。ライコネン、フォース・インディアの2台も、ウルトラソフトに履き替えた。

 終了20分前、リカルドが中古タイヤで1分11秒841を叩き出し、前人未到の1分11秒台に突入!トップに躍り出た。こうしてこのセッションもリカルド、フェルスタッペンのレッドブル勢が1−2を占め、ベッテル、ハミルトン、ライコネン、ボッタスが続いた。

 中団勢トップは、ニコ・ヒュルケンベルグ。ストフェル・バンドーン、フェルナンド・アロンソ、カルロス・サインツJr.が僅差で迫り、トップ10を形成。

 11番手のハートレーも10番手のサインツからコンマ2秒差に付けた一方、チームメイトにコンマ2秒差をつけられたガスリーは14番手に終わった。ここまでどんなサーキットでも速さを見せていたハースは、モナコ初日はケビン・マグヌッセン16番手、グロージャンが17番手だった。

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