クラボウ、暑熱対応衣料システムを開発

 繊維大手メーカーの倉敷紡績(クラボウ、大阪市中央区)は、暑熱環境下における熱中症などの作業リスク管理を支援するシステム「Smartfit for work」を開発し、28日より受注を開始する、と24日に発表した。独自開発したシャツに生体センサーを取り付け、作業者の心拍数、服内温度、加速度を計測。その情報と作業時の気象情報を独自のアルゴリズムで解析し、暑熱作業リスクや体調変化、転倒転落などの情報を管理者及び作業者本人に通知する。既にゼネコンや製造業などから発注や引き合いが寄せられている。クラボウでは、解析アルゴリズム、自動学習機能、ユーザーインターフェースを進化させ、スポーツ分野や屋外大規模イベント、学校、高齢者などへの展開を検討していく。

 同様の熱中症対策のシステムはあるが、生体情報だけでなく体調評価と自動学習機能により、より的確な対応ができる。インタフェースも使いやすくしている。サービス料金は、1ユーザー当たり初期設定費用が3万円、月額費用が6千円。専用のシャツは1枚4千円。(いずれも税抜)。

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