男女代表報酬を平等に…訴え続けた若きFW、裏に「姉弟や妻の絆」があった

国際プロサッカー選手会(FIFPro)は23日、バーンリーに所属しているニュージーランド代表FWクリス・ウッドのコメントを掲載した。

クリス・ウッドは1991年生まれの26歳。ニュージーランド生まれであるが若くしてイングランドに渡り、様々なクラブでプレーしてきた長身FWである、

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現役選手ではあるがニュージーランドプロサッカー選手組合(NZPFA)のメンバーとしても活動している。

先日ニュージーランドが「男子と女子の代表の報酬を同等にする」という歴史的な合意を行ったが、それを推進していたのがウッドらだ。

クリス・ウッドの姉チェルシーは、2008年のU-20女子ワールドカップに出場したMFだった。

また妻のカースティ・リネットはレディング女子で高い人気を誇るストライカーで、クリスも「彼女のほうがうまい」と言うほどの選手である。

女子の権利拡大を訴えてきたクリス・ウッドは、自分が話を聞ける環境にあったからだと語ったという。

クリス・ウッド 「私の周りの人々が状況を見てくれたことが幸いだった。

多くの男性選手は、それを強制されない限り…あるいは、誰かがそれを見せるまで、女子との格差という側面を見はしないのだ。

私は女性がどのような状況にあったのかを聞いていた。

そして我々は、彼女たちがそのようなことを二度と経験しないようにしたいと思っていた。

なぜなら、それは正しくないからだ。

もちろん、男子の代表チームがより大きな収入を得ていることはわかっているよ。

しかし、女子の代表チームのほうが、世界にニュージーランドのサッカーを見せているじゃないか!

彼女たちはいつもワールドカップに出場しているし、フランスやスウェーデン、スペインのようなトップレベルの国ともいい戦いをしてきた。

我々男子は、そのようなトップチームと戦うことも稀なんだ。

男子が収入を得ている。しかし、男子と女子のサッカーの間で収入は分けるべきだと考えている。

女子は数え切れないほどのワールドカップに参加し、過去6年間で世界のトップ20に入ってきたんだ。

代表として、我々と同じ仕事をしているはずだ。彼女たちは我々男子と全く同じ扱いを受ける資格がある」

(この合意によって、女子代表もビジネスクラスでのフライトが提供されるね)

「シンプルな話だよ。エコノミークラスで飛ばなければならない時、飛行機を降りてから4日以内にサッカーをすることなどできない。

物理的に不可能で、非常に有害なものだ。負傷のリスクも高まってしまうよ」

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