雨の化石

昨夜から雨が降り続いた九州南部で、きょう26日に梅雨入りの発表があり、長雨の季節の到来となりました。6月に入ると、本州でも雨シーズンとなっていきます。梅雨入り後晴天が続いている沖縄も、来週はようやく雨が降りやすくなりそうです。

さて、とある本を読んでいたら、「雨の化石」なるものが存在することを知りました。正式には「火山豆石」と呼ばれ、外観は細かい火山灰でできた小さな粒のようです。火山が噴火したとき雨が降ってきて雨粒が火山灰を吸収し、ころころと転がり球状の粒になったり、空中の噴煙が雨粒や水滴に吸収されて出来たということです。この雨の化石ひとつで、数百万年前の火山噴火や雨の降り方などのヒントを見出せると思うと、わくわくしてきます。

気象予報士・中村 美公

画像について:26日午後3時の天気図と衛星画像。

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