道路にロープ、バイク男性がけが 川崎署、男を殺人未遂で逮捕

 道路にロープを張り、走行中のオートバイの男性に軽傷を負わせたとして、川崎署は27日、殺人未遂の疑いで、自称川崎市川崎区新川通、無職の男(52)を現行犯逮捕した。署によると、同容疑者は「車を止めようとした。誰かを殺すつもりはなかった」と供述、殺意を否認している。

 逮捕容疑は、同日午後7時半ごろ、同区東田町の道路を横切るようにナイロン製ロープ(直径約1センチ)を張り、オートバイの男性団体職員(29)=千葉県船橋市=に当て殺害しようとした、としている。男性は首にけがをした。

 署によると、男性はスピードが出ておらず転倒はしなかったが、路面から約150センチの高さのロープに接触した。

 現場は片側3車線の道路で幅約20メートル。不審な男が歩道橋の手すりにロープをくくりつけていると110番通報があり、駆け付けた署員が現場にいた同容疑者を発見。ロープを張ったことを認めたため取り押さえた。同容疑者は当時、酒を飲んだ状態だったという。

 現場は、市役所やオフィスなどが立ち並ぶ「市役所通り」と呼ばれる道路で、JR川崎駅から東へ約700メートル。

男がロープをくくり付けたとみられる立体交差点の柱=2018年5月28日、川崎市川崎区東田町

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