田中-大谷の日本人対決は田中に軍配 ヤンキース今カード勝ち越し

【エンゼルス1-3ヤンキース】@ヤンキー・スタジアム

ついに球界をはじめ、日本のファンが待ち望んでいたイベントが今試合で実現した。田中将大と大谷翔平による日本人対決だ。当初は両者が投げ合う予定だったが、疲労を考慮した上で大谷は打者として出場。「4番・DH」として先輩、田中を迎え撃つ。ここは田中が貫禄をみせて大谷に対しヒットを許さず、完勝となった。

注目の田中と大谷の初対決は初回、2死一塁の場面で訪れた。武器のスプリットで攻める田中に対し、大谷はじっくりと球筋を見極めていく。フルカウントからの6球目、田中が投じたスプリットに大谷のバットが空を切った。初対決を制し、田中は上々の立ち上がり。一方のエンゼルス先発、ゲリット・リチャーズは初回、無死一・二塁とピンチを迎えるも強力・ヤンキース打線を抑えてこちらも無失点。開幕投手の意地をみせた。

田中を援護したいヤンキースは3回、1死二塁からリチャーズの制球が乱れ、3者連続四球の押し出しで先制する。その後もエンゼルス投手陣の制球難で連続四死球や内野ゴロの間にこの回で3得点を挙げた。先発のリチャーズは3回もたず3失点、5与四球の乱調で不本意な登板となった。一方の田中は走者こそ背負うも崩れることなくエンゼルス打線を抑えていく。迎えた4回の大谷との2度目の対戦では四球に終わった。無死一・二塁のピンチとなったが、1死からイアン・キンズラーを併殺し仕留めて無失点で切り抜けた。

5回までわずか2安打に抑えられていたエンゼルス打線は6回にアンドレルトン・シモンズが4号ソロを放って1点を返す。その直後に今試合、田中との3度目の対戦となった大谷はスプリットの前に空振り三振に終わり、田中はこの回を投げ切って降板。成績は6回3安打1失点、8奪三振だった。マウンドを引き継いだヤンキースリリーフ陣はエンゼルスに対し得点を許さず、最終回は守護神、アロルディス・チャップマンが締めて試合終了。勝利投手となった田中は自身4連勝で今季6勝目、一方の大谷は2出塁も無安打に終わった。

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