左腕・ハーディが好投 タイガース1点差で逃げ切り

【ホワイトソックス2-3タイガース】@コメリカ・パーク

タイガースは先発した左腕ブレイン・ハーディが巧みなピッチングでホワイトソックス打線を翻弄し、7回85球を投げて被安打3、奪三振6、与四球1、失点1の快投。打線は1対1の同点で迎えた5回裏に一死一、二塁のチャンスを作り、ディクソン・マチャドとニコラス・カステヤーノスのタイムリーで2点を勝ち越した。ハーディの後を継いだ2番手のジョー・ヒメネスは三者連続空振り三振の好リリーフを見せ、最後はクローザーのシェーン・グリーンがホゼ・ロンドンに3号ソロを浴びながらもリードを守り抜いて試合終了。タイガースは本拠地コメリカ・パークでのホワイトソックス3連戦を2勝1敗の勝ち越しで終えた。

この試合、ハーディは85球を投じたが、1球たりとも時速90マイル(約144.8km/h)を超えなかった。しかし、巧みな投球術でホワイトソックスの各打者を次々に打ち取り、3回表一死一塁の場面でヨルマー・サンチェスに同点タイムリー三塁打を浴びてからは打者14人をパーフェクト。女房役を務めたグレイソン・グライナーは「誰もが時速98マイルの速球を投げられるわけじゃないんだ。メジャーリーグには80マイル後半~90マイル前半のボールしか投げられない投手もいる。そういう投手たちは投球術というものを知っているんだ。ブレイン(・ハーディ)もその一人だよ」とハーディの投球術を絶賛した。実際、ホワイトソックス打線が放った打球のうち、初速が時速101マイル(約162.5km/h)を超えた打球は3つだけ。ハーディはホワイトソックス打線に強い打球をほとんど打たせなかった。

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