ジネディーヌ・ジダン監督のもとCL3連覇を成し遂げたレアル・マドリー。
だが、クリスティアーノ・ロナウドやギャレス・ベイルら主力選手が移籍をほのめかす発言をしている。
ここでは、『sportskeeda』による「今夏獲得すべき5人の選手」を見てみよう。
セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ(ラツィオMF/セルビア代表 /23歳)
今季ブレイクした彼を開幕前から知っていた欧州フットボールファンはあまり多くなかったはずだ。
マンチェスター・ユナイテッドなど列強から注視されているが、スペイン生まれの彼にとってレアルはよりいい選択肢になるだろう。
ミリンコヴィッチ=サヴィッチのプレースタイルは、ユナイテッドにおけるポール・ポグバとあまりにも似ているため、レアルへの移籍のほうがだいぶ理に適っている。彼ならメレンゲスにおいて完全なる違いを生み出せるはずだ。
移籍金は間違いなく高額だが、フロレンティーノ・ペレス会長が金を渋ったことがあっただろうか?
この数年ケガに悩まされているトーニ・クロースとルーカ・モドリッチの中盤を活性化させられるだろう。より若くよりエネルギッシュな彼ならば、ゴールへの脅威も増すはず。
今季2桁得点をマークした23歳の大型MFは前線に飛び出すことにためらいはなく、レアル攻撃陣の質を強化することになるだろう。
ホセ・マリア・ヒメネス(アトレティコDF/ウルグアイ代表/23歳)
アトレティとしては宿敵クラブからの関心が高まっていることを聞くことはハッピーではないだろう。
ディエゴ・シメオネ監督のもとで、同胞ディエゴ・ゴディンと強固な守備を形成しているヒメネスは素晴らしいシーズンを送った。
彼は今夏のワールドカップでもウルグアイ代表のDFラインに収まることだろう。すでに5000万ポンド(73.9億円)の市場価値があるとされているが、ロシアで活躍すればさらに価格は跳ね上がりうる。
もしレアルが彼の獲得に乗り出した場合、守備強化を狙うアーセナルらとの競合になるかもしれない。とはいえ、ロンドン移籍よりも同じ街で移動するほうが彼にとっては好都合だろう。
レアルは5800万ポンド(85.7億円)で彼を獲得できるとも伝えられており、リヴァプールがフィルヒル・ファン・ダイクに7500万ポンド(110億円)の移籍金を払ったことと比べれば、素晴らしいビジネスになるはず。
エデン・アザール(チェルシーMF/ベルギー代表/27歳)
この数年、ずっと噂になっているアザールのレアル移籍。本人はロンドンを離れたくないと何度も何度も口にしてきたが、その噂はいまだになくなっていない。
最近アザールは不発気味であるチェルシーの戦術を批判しており、今夏のレアル行きもありうるかもしれない。
彼がレアルでプレーするクオリティを備えていることには何の疑いもない。ギャレス・ベイルの退団説は、アザール加入の噂を補強しうる“燃料”であり、ロナウドらと一緒にプレーするための余地が空き得る。
今季のチェルシーはリーグで苦しんだが、アザールはスーパーなままだ。ただ、ブルーズは来季のCL出場権を逃しており、新天地としてはレアルが最もありうる候補となるだろう。
ハリー・ケイン(トッテナムFW/イングランド代表/24歳)
レアルが補強を必要とする主要なポジションはストライカーだ。2009年以降前線を牽引してきたカリム・ベンゼマは今夏置き換えられると噂されており、変化の時が来ている。
代役として彼以上の『9番』は誰がいるのか?それは、ハリー・ケインだ。
ペレス会長がベイルやモドリッチなどトッテナムのスターたちを獲得することを好んでいるのは公然の秘密である。もし本人が移籍を望めば、簡単に移籍金世界最高額を更新しうるだろう。
ロナウドとケインの2トップはアンストッパブルだろうし、ベンゼマは退団を余儀なくされる。イングランド代表FWが優先されるべきだ。
ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッドGK/スペイン代表/27歳)
彼はこの数年レアルが求愛し続けてきた選手だ。2015年夏には移籍決定寸前で破談に終わった。その後、ユナイテッドファンの間で彼はカルト的なヒーローに。
もとはアトレティコで育成され、8年を過ごしたデ・ヘア。地元の宿敵レアル行きは考え難かったが、今では不可避に見える。ユナイテッドでの6年で世界最高の守護神になっており、それはレアルからの強い関心を意味する。
ユナイテッドファンにとっては残念なことだがこれが厳しい現実だ。ケイロル・ナバスの確実性には疑問もあることから、レアルにとってデ・ヘア獲得のタイミングとしてこれ以上に最適な時はないかもしれない。