バイエズが13号決勝3ラン ロサリオは嬉しい初勝利

【ジャイアンツ3-8カブス】@リグリー・フィールド

カブスが第1戦、ジャイアンツが第2戦に勝利し、1勝1敗で迎えた3連戦の最終戦は、3対3の同点で迎えた4回裏にハビアー・バイエズの13号3ランで勝ち越しに成功したカブスが8対3で勝利を収めた。両先発とも立ち上がりから制球が定まらず、カブス先発のタイラー・チャットウッドは5四球を与えて3回途中3失点で降板。一方、ジャイアンツ先発のタイ・ブラックも4四球を与えるなど4回途中5失点でマウンドを降りた。その後は2番手のピアース・ジョンソンがバイエズに被弾するなど3失点を喫したジャイアンツに対し、カブスはチャットウッドの後を継いだ4投手が無失点リレーを展開。リリーフ陣の出来が勝敗を分ける結果となり、カブス2番手のランディ・ロサリオは2回1/3を無失点に抑えて記念すべきメジャー初勝利をマークした。

ジャイアンツ3連戦を2勝1敗で終えたカブスだが、喜んでばかりいられないのが実情である。昨季限りでチームを去ったジェイク・アリエタ(フィリーズ)とジョン・ラッキーに代わって今季からカブスの先発ローテーションに加わったのがダルビッシュ有とチャットウッドの二人。しかし、ダルビッシュは8先発で1勝しかしていないうえに2度目の故障者リスト入りで戦列を離れており、チャットウッドは44奪三振を上回る45四球を与える不安定ぶり。ジョー・マドン監督は「彼らは連続で好投するような状況が必要だね」と不安を隠さない。しかし、そんななかでもチームは貯金5で地区3位につけており、マドンに必要以上の焦りは見られない。「彼らは新しい環境、新しいチームメイト、新しい街、新しい球場、新しいファンのもとでプレイしているんだ」と苦戦中の新戦力に対して理解を示すマドン。指揮官の我慢が続くうちに新戦力たちが本来の輝きを取り戻せば、一昨年のワールドシリーズ王者は今以上に安定した戦いを展開できるはずだ。

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