ザギトワ選手へ「マサル」に続く大きなプレゼント

空港に到着したザギトワ選手。ウドムルト共和国ウワのインスタグラムから

 平昌冬季五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手(16)が27日夕、出身地である中部ウドムルト共和国の首都イジェフスクに凱旋し、空港に集まったファンらから熱烈な歓迎を受けた。 

 イジェフスク訪問の理由は子供のスケーターの特別レッスン参加と同共和国のブレチャロフ大統領との面会。空港は「やったね! アリーナ」「故郷へようこそ」と書かれたプラカードが掲げられ、ザギトワさんは「空港でだれかが私を待ってくれるとは思っていたけど、こんなに大勢の人が来てくれたとは」と感激した様子で語った。ロシアの主要メディアが伝えた。 

 「今の一番の夢は、静かにトレーニングすること」と、次期シーズンに備え練習に専念したいと強調。また、秋田犬保存会から贈られた雌の秋田犬「マサル」については、「今日だけで5回ぐらい散歩した。とてもおとなしくて遊び好き」と喜びを表した。 

 翌28日には、家族とともにブレチャロフ大統領と面会。大統領は「家族のためにより良い住居を得るのが夢だと聞いています」と、ザギトワさんにイジェフスクの4部屋あるアパートをプレゼントすることを伝え、鍵を渡した。ザギトワさんはアパートを家族に譲渡することを許してほしいとお願いしたという。ザギトワさんは12歳の時に、フィギュアのトレーニングのためイジェフスクに両親と妹を残し、モスクワ市内に転居。現在は祖母とともに、アパートに暮らしている。 

 空港では、記者団から多くのメダリストを育てた女性コーチ、エテリ・トゥトベリゼさんの元を去る可能性についても聞かれた。同じコーチの下でスケートを学んだ銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワ選手がトゥトベリゼさんと別れ、カナダのブライアン・オーサー・コーチに師事することになったことを受けた質問だが、ザギトワさんは「指導者を替えるようなスケーターの役回りとなることは想像できません」ときっぱりと否定、メドベージェワ選手との違いを際立たせた。 

 ロシアのニュースサイト「ガゼータ・ルー」は、「今や国中で、記者やパパラッチがザギトワ選手の後を追いかけており、メドベージェワ選手が去った後、急速にロシアのフィギュアスケート界のナンバーワンになりつつある」と、これまでスターだったものの、国外に去ったメドベージェワ選手との明暗を示すような記事を掲載した。SNS上ではメドベージェワ選手について「裏切者」などと非難するコメントが掲載されるなど、ファンの冷たい反応も見られる。 (共同通信=太田清)

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太田清

47NEWS編集長

太田清

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共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。

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