ホークス石川、野球人生初の甲子園で先発へ「楽しみの方が大きい」

ソフトバンク・石川柊太【写真:藤浦一都】

調整方法見直し、初心に戻り昨年飛躍の交流戦で再加速だ

 ソフトバンクの石川柊太が28日、先発投手の練習後に現在の状況と交流戦に向けての意気込みを語った。

 昨年、プロ初先発初勝利を挙げたのが5月31日の中日戦。「去年の映像とかも見るんですけど、去年の方が活きがいいボールを放ってる気がします。変化球の精度は上がったけど、あの(1年前の)まっすぐがあればなって思いますよ」と笑う。「その時は中継ぎから(先発に)回ったばかりで、1球1球という気持ちがあった。昔の自分に負けないようにしないと」と、初心に戻って今季7勝目を狙う。

 予定通りにいけば、30日の阪神戦で先発する。甲子園での登板は野球人生で初とあって「楽しみの方が大きいですね」という。「相手も(マウンドから見える)景色も変わるので、いいきっかけにしたい。気持ちも新たにギアを入れ替えたいですね」と、昨年ブレークを果たした交流戦でさらなる加速を狙うつもりだ。

 ここまで6勝を積み上げた石川だが、前回登板(5月23日の西武戦)では6回2失点で2敗目を喫した。試合後「1週間の調整方法を変えてみたい」と語っていた石川は、この1週間「ウェイト(トレーニング)を週4から週2に減らしてフォーム修正に力を入れた」という。「シーズンが始まってからウェイトはしっかりやってきたので、これから疲れが出る夏場に向けて後手後手にならないようにやっていこうと思う」と、疲れを可能な限り残さない調整を模索していく考えだ。

 ソフトバンクの投手陣は、先発陣に故障が続き中継ぎ陣にも疲労が蓄積しているが「自分のピッチングができれば、結果的に長いイニングを投げて中継ぎを助けることもできると思う」と、まずは自分のピッチングをすることに集中するつもりだ。

(Full-Count編集部)

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