伸銅協会の「超高強度黄銅」開発プロ、今年度産学連携で始動

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 日本伸銅協会(会長・柴田光義古河電工会長)は2018年度から省エネに貢献する黄銅などの合金を開発する産学共同プロジェクトを始動させる。従来にない強加工で出現する微細なヘテロナノ組織を生かし、材料の強度を大幅に向上させる。超高強度な黄銅の開発合金は耐圧性に優れる配管などへの応用を視野に入れており、合金開発や生産プロセスの確立を進めながら3~5年内の市場化を目指す。プロジェクトに関する費用は3年間で15億円弱。

 プロジェクトは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が費用を助成する「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」への採択が決まっている。現在は交付申請の対象になっている段階。正式決定されれば研究費用の3分の2以内が助成される。

 日本伸銅協会のほかに大手黄銅棒メーカーのサンエツ金属とキッツメタルワークス、ベリリウム銅合金メーカーの日本ガイシが参画。来年度からはUACJ銅管も加わる予定となっている。

 黄銅棒2社が黄銅合金、日本ガイシがベリリウム銅を含め接合部の強度を維持する新技術の開発を担当する。将来的には黄銅以外の合金にも技術を展開していく方針。

 大学からは、東京工業大学、豊橋技術科学大学、金沢大学、富山大学、九州大学が参加する予定となっている。