北朝鮮への不正輸出事件で無罪

大阪の貿易商社元社員

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 北朝鮮にニット生地を不正に輸出したとして、外為法違反と関税法違反の罪に問われた大阪市の貿易商社の元社員で中国籍の女性被告(40)と同社の判決で、大阪地裁は29日、生地の最終的な行き先を「北朝鮮だと認識していたとは言えない」として、ともに無罪を言い渡した。求刑は女性に懲役1年6月、商社に罰金100万円。

 検察側は、売買契約書に北朝鮮の港の地名が記載されていたことなどから、最終陸揚げ地を北朝鮮と認識していたのは明らかとしたが、浅香竜太裁判長は「契約書には港名の『南浦』としか記載されておらず、国名も書かれていない。検察官の推認過程はかなり不合理だ」と退けた。