MLBで躍動する国際派ルーキー ア新人王争いは大谷VSトーレスと米誌予想

エンゼルスの大谷翔平(左)とヤンキースのグレイバー・トーレス【写真:Getty Images】

ライバルはベネズエラ出身、ヤンキースのトーレス

 二刀流で活躍を続けるエンゼルス大谷翔平投手が、早くも今年の新人王候補に挙がった。米経済誌「フォーブス」電子版は28日、大谷と、打率.317&9本塁打をマークしているヤンキースの21歳新人グレイバー・トーレス内野手の2人を、新人王最有力候補として特集。大谷は日本、トーレスはベネズエラ出身のため、「若い海外出身の才能は、球界で最も注目を集め、かつ最も価値のある商品」と絶賛した。

 行く先々で、ファンのみならず対戦球団の選手、監督に至るまでが「見てみたい」と口を揃える二刀流の大谷。記事は「ショウヘイ・オオタニは、彼の持つ無限の才能を武器に人々を魅了しており、投打両面において世間からの驚嘆の声を一身に受けている」とし、ヤンキースで大活躍の二塁手トーレスとともに「ア・リーグの新人王最有力候補と言っておくのが妥当であろう」と報じている。

 同誌は、これまでにアメリカ国外出身プレーヤーで新人王に輝いたのは18人で、エンゼルスからは2人(ティム・サーモン、マイク・トラウト)が獲得していることを紹介。「スポーツとは本来、非常に国際的なものだ。そして世界各地から現れる才能の豊富さを祝うべきなのだ」と、大谷やトーレスの活躍を歓迎した。今季メジャーではロナルド・アクーニャJr.(ベネズエラ)、オジー・アルビーズ(キュラソー)、ラファエル・デバース(ドミニカ共和国)ら、アメリカ国外出身から集まった若い選手たちが躍動している。

 大谷が新人王になれば、日本人メジャー選手では1995年の野茂英雄、2000年の佐々木主浩、2001年のイチローに続く4人目。トーレスとの新人王争いは、かつて1995年に野茂とチッパー・ジョーンズ(元ブレーブス)が甲乙つけがたい活躍を見せ、野茂が受賞した時のように、今シーズンを熱く盛り上げることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

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