燕バレンティン「超気持ちいい」 打撃フォームをマイナーチェンジで決勝ソロ

ヒーローインタビューを受けるヤクルトのバレンティン(左)【写真:荒川祐史】

均衡を破る決勝弾、小川監督も笑み「結果が出てないので、トライしたんでしょう」

■ヤクルト 4-1 ロッテ(30日・神宮)

 ヤクルトの主砲バレンティンが13試合ぶりの今季13号ソロを放ち、息詰まる投手戦の均衡を破る決勝点をマークした。

 30日の神宮でのロッテ戦。1-1の7回先頭でロッテの4番手・大谷のカットボールを右中間に運び、4-1の勝利に貢献した。5月11日のDeNA戦以来のアーチ。2回に右越え二塁打、3回は四球、5回は中前打と全打席出塁。復調を印象づけた。

「打ったのはカットボール。超気持ちいい」

 この一発が打線に火をつけ、1死から西浦も右翼席ポール際に2試合連発の4号ソロ。2死から中村が三塁線を破る二塁打を放つと、代打・雄平が右中間を破る三塁打で4点目を叩き出した。

 低めのボール球に手を出す悪癖に悩んでいたバレンティンは、打撃フォームのマイナーチェンジを図っていた。「試合で気づいて、重心(の位置)と、かがんでいたフォームを少し変えた」。打撃フォームの修正が早速、決勝アーチを呼んだ。

「たまっていたものがあった。(フォームが)変わったね。本人の中で、結果が出てないので、何かトライしたんでしょう」。小川監督も主砲を含めた打線の復調気配に「これで乗っていってくれればいい」と喜んだ。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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