豊田通商、中部電力と実証試験開始 車載蓄電池の電力を家庭用電源に活用(逆潮流)する技術

 豊田通商と中部電力は30日、電動車(HV、EVなど)の車載蓄電池に蓄えた電力を家庭用電源などとして活用(逆潮流)する技術の実用化(V2Gアグリゲータ事業)に向けた実証試験を開始した、と発表した。

 同技術は、電動車の蓄電池を活用することにより、あたかも発電所が増えたかのうように機能させる仕組み(VPP=仮想発電所)。

 太陽光発電などの再生可能エネルギーは、自然条件によって発電出力にふらつきがある。これをV2G(ビークル・トゥ・グリッド)技術によってカバーし、調整したり余剰電力を充電して供給力が必要な時間帯に放電する柔軟性を確保しようとするもの。

 経済産業省資源エネルギー庁の補助事業である「平成30年度需要家側エネルギーソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業補助金」を活用して実証実験を行うもの。愛知県豊田市の駐車施設に充放電器を設置して実証実験を開始した。

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