PSGは”リベリアの怪人の息子”をどう育てる? アメリカ期待の新星の将来に不安も

アメリカの将来背負うウェア(左)とサージェント(右) photo/Getty Images

近年積極的に補強を展開しているパリ・サンジェルマンでは、若手がブレイクしにくい環境が出来てしまっている。特に前線はネイマール、キリアム・ムバッペ、エディンソン・カバーニらがスタメンを張り、アンヘル・ディ・マリアやハビエル・パストーレですらバックアッパーという扱いだ。下部組織出身の若手が割って入る隙などあるはずがない。

米『ESPN』が気にしているのは、先日のボリビア代表戦でアメリカA代表初ゴールを記録した18歳のFWティモシー・ウェアだ。リベリアの怪人と恐れられたジョージ・ウェア氏の息子であるティモシー・ウェアは、PSGのユースから昇格してきたアタッカーだ。

今季もPSGで何度か出場機会は得ているものの、ネイマールやカバーニらとは大きな差があるのが現状だ。同メディアは新シーズンから指揮を執るトーマス・トゥヘルの育成力に期待しているが、これだけ豪華なメンバーがいればティモシー・ウェアにチャンスを与えていくのは難しいだろう。

近年ではFWジャン・ケビン・オーギュスタンがライプツィヒへ、エルヴァン・オンジェンダがズヴォレを経由してレアル・ムルシアに移籍するなどPSGのユースで育った逸材が国外移籍している。このままティモシー・ウェアにもチャンスが与えられないとなれば、4年後のワールドカップ出場を目指してPSGを離れる案も出てくる。

ティモシー・ウェアは「PSGは以前から入りたかったクラブ。パウレタやネネがいた頃からファンだった」と語っており、PSGでのプレイを夢見ている。しかし現状では我慢するしかない。

アメリカは同じ18歳のFWジョシュ・サージェントがボリビア戦で得点を決めるなど若い力を活かして4年後のW杯を目指している。ティモシー・ウェアにも大きな期待が集まるが、PSGはボリビアの怪人の息子を育てることができるのだろうか。

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