好投のメンデンを打線が援護 最後はミラクルキャッチ

【レイズ3-7アスレチックス】@オークランド・コロシアム

17イニング連続無失点を継続中のダニエル・メンデン(アスレチックス)が日本時間6月1日のレイズ戦でも見事なピッチングを披露した。序盤3イニングをヒット1本に抑え、4回表一死一、二塁のピンチは連続三振で脱出。6回表にも同じく一死一、二塁のピンチを背負ったものの、ウィルソン・ラモスを併殺打に打ち取り、8回までを無失点に抑えて連続無失点を25イニングまで伸ばした。完封目前の9回表に3連打を浴びて降板したが、8回0/3を投げて3失点の好投。打線はマット・オルソン、マット・チャップマン、マット・ジョイスの「マット三人衆」がいずれも本塁打を放つなど、7安打7得点でメンデンを援護し、アスレチックスはレイズ4連戦の被スイープを回避した。

試合のエンディングは奇跡的だった。9回裏にラモスとクリスチャン・アローヨのタイムリー二塁打で3点を返したレイズは、なおも二死二、三塁のチャンス。ここでジョニー・フィールドがブレイク・トライネンの初球を弾き返した打球が遊撃手の後方へフラフラと上がった。この打球を背走する形となったチャド・ピンダーは、なんとか落下点に辿り着いたものの、打球をグラブに当てて弾いてしまう。しかし、打球が地面に落ちる前に素手でダイビングキャッチ。落ちていれば2点差という打球を奇跡的なキャッチで捕球し、試合を締めくくった。このプレイについてアスレチックスのボブ・メルビン監督は「彼にはグラブも使えよと言ったよ。あんなにドラマチックになる必要はなかったけど、良いプレイだったことは認めようかな」と苦笑いしながら話していた。

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