ノラがエースの投球 カーショウ復帰のドジャースを圧倒

【フィリーズ2-1ドジャース】@ドジャー・スタジアム

球界を代表する好投手へと成長を遂げつつあるアーロン・ノラ(フィリーズ)が、戦列復帰を果たしたクレイトン・カーショウ(ドジャース)を相手としても怯むことなく、見事なピッチングでドジャース打線を圧倒した。7回1失点の好投で7勝目をマークしたノラが許した走者はヒット2本、与四球1つ、エラー1つの4人だけ。5回裏にエンリケ・ヘルナンデスのタイムリーで同点に追い付かれるまでは打たせて取るピッチングを展開し、追い付かれたあとはギアを一段上げて、8人の打者から6三振を奪って7イニングを投げ抜いた。一方のカーショウは、復帰初戦ということもあって5回62球1失点で降板。フィリーズは7回表にドジャース3番手のジョシュ・フィールズからホルヘ・アルファーロが勝ち越しタイムリー二塁打を放ち、これが決勝点となった。

リーグを代表するエースへの仲間入りと言っていいだろう。ノラは今季3先発目となった日本時間4月11日のレッズ戦から10先発連続で6イニング以上を投げ、クオリティ・スタートを達成できなかったのは1度だけ。10試合のうち2失点以下が8試合、1失点以下が6試合という抜群の安定感で、5月は6先発で4勝1敗、防御率1.80の好成績を収めた。今季の成績は12先発で7勝2敗、防御率2.18。チームには10先発で5勝2敗、防御率2.16のジェイク・アリエタもいるが、先発ローテーションの中心となっているのは間違いなくノラである。メジャー4年目を迎え、本格開花のシーズンを過ごそうとしている24歳のノラ。進化を続ける若手右腕が、地区優勝争いに参戦中のチームの戦いを牽引している。

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