カージナルスが大逆転サヨナラ!ムニョスが逆転3ラン!

【パイレーツ8-10xカージナルス】@ブッシュ・スタジアム

カージナルスが本拠地ブッシュ・スタジアムにパイレーツを迎えた同地区対決4連戦の初戦は、終盤にドラマチックな展開が待っていた。初回にデクスター・ファウラーとヤイロ・ムニョスのタイムリーで4点を先制したカージナルスが試合を優位に進めていたが、パイレーツが徐々に追い上げ、5回表にジョシュ・ベルの4号2ランで同点に。直後の5回裏にカージナルスはグレッグ・ガルシアのタイムリーで勝ち越しに成功したものの、パイレーツは8回表にフランシスコ・セルベリの8号3ランなどで4点を奪い、試合をひっくり返した。3点ビハインドで9回裏の攻撃を迎え、敗色濃厚のカージナルスだったが、パイレーツ守護神のフェリペ・バスケスから無死満塁のチャンスを作り、代打のルーク・ボイトがレフト前への2点タイムリーを放って1点差。そして、続くムニョスがセンターへ2号3ランを放ち、3時間43分にわたる熱戦にピリオドを打った。

「打席に入ったとき、『さあ、俺の出番だ』って呟いたんだ」とムニョスはサヨナラ弾を放った打席を振り返った。「打てる球に狙いを定めて、ストライクゾーンを絞っていた。三塁走者をホームへ還すために、外野へ持っていける球を待っていたんだ」という狙い通り、真ん中に甘く入った初球を捉えた打球は、中堅手の頭上を越え、フェンスの向こう側へ飛び込んだ。初回に4点を先行しながら追い付かれ、直後に勝ち越しながら8回表に逆転されるという苦しい試合展開だっただけに、カージナルスの選手たちは大喜び。本拠地ブッシュ・スタジアムに集まった4万人を超えるファンも選手たちに大歓声を送り、「全米ナンバーワンのベースボールタウン」と呼ばれる街が大興奮に包まれた一夜となった。

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