元西武・ルブランがまたも好投 6度目の先発で今季初勝利

【レンジャーズ1-6マリナーズ】@セーフコ・フィールド

マリナーズのウェイド・ルブランが、日本時間6月1日のレンジャーズ戦で今季6度目の先発登板にしてようやく今季初勝利をマークした。過去4先発はいずれも5イニング以上を投げて2失点以下に抑えながら白星に恵まれなかったルブランだが、それに気落ちすることなく、この試合でも5回84球1失点と安定したピッチング。打線がネルソン・クルーズの10号2ランなどで5回までに5点の援護点をプレゼントしてくれたため、ルブランには2016年8月以来となる先発投手としての白星が記録された。ルブランの巧みなピッチングを見て、マリナーズのスコット・サービス監督は「ジェイミー・モイヤーのピッチングを思い出した」という。「ルブランは(ジェームス・)パクストンのような球威を持っているわけではないけど、(モイヤーのように)投球術というものを知っているんだ」と、指揮官は通算269勝をマークしたチームOBの名前を挙げてルブランの好投を称えた。

マリナーズはコンスタントに得点して好投するルブランを援護し、終始優位に試合を進めた。初回は先頭のディー・ゴードンが三塁打を放ち、ジーン・セグーラの犠牲フライであっさり先制。3回裏は二塁打で出塁したセグーラを三塁に置いて、クルーズが今カード2本塁打目となる10号2ランを左中間へ運び、リードを3点に広げた。4回表にルブランがノマー・マザーラに13号ソロを浴びたもの、マリナーズは5回裏に相手のエラーとクルーズの犠牲フライで2得点。7回裏には二死一、三塁のチャンスでライオン・ヒーリーがタイムリーを放ち、リードを5点に広げて試合の行方を決定付けた。10号2ランを含む2安打3打点の活躍を見せた主砲・クルーズは、3試合連続でマルチヒットを記録するなど上り調子。クルーズは「今は健康な状態でプレイできている。これまでとは大違いだよ」と復調に手応えを感じており、サービスは「(本来の)ネルソン・クルーズが戻ってきてくれたのは大きいね」と主砲の完全復活を歓迎した。

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