ロッテ涌井、5回126球を要して4失点で降板「逆転直後にあれでは…」

ロッテ・涌井秀章【写真:荒川祐史】

打線が4回に大瀬良から4得点も…5回に先頭・丸に同点ソロ被弾

■広島 6-4 ロッテ(1日・ZOZOマリン)

 ロッテ涌井秀章投手が1日、交流戦2カード目の広島戦で今季10度目の先発。5回で126球も投げ、9安打4失点で勝敗つかず、4-4の同点でマウンドを降りた。5連勝中と好調の大瀬良との投げ合いで、6回1/3で9失点(自責8)と崩れた前回登板(5月25日のオリックス戦)の雪辱を果たせなかった。

 セリーグ首位の広島打線を相手に粘りと苦闘のピッチングだった。2回に松山にスライダーを拾われて右翼へ先制4号を浴びる。3回は先頭・田中にカットボールが甘く入り、右中間二塁打。1死から丸に叩きつけるバッティングで一塁ドミンゲスの頭上を越される適時二塁打を許した。さらに、2死から新井にカットボールを右前に運ばれ3点目を失った。

 しかし、3回まで大瀬良のストレート、カットボールに手こずったロッテ打線が反撃。4回無死一塁で、ドミンゲスの併殺コースの遊ゴロを田中がエラー。そこから清田、鈴木、田村、加藤とカットボールを狙い打って怒涛の4連続タイムリーを浴びせて逆転。エースを援護した。

 4回までに98球も投げた涌井は、勝利投手の権利がかかる5回、先頭の丸に146キロのストレートを捉えられ、中堅右への同点ソロを被弾。今季5敗目はつかなかったが、信頼には応えられず、降板後は「せっかくチームが逆転してくれたのに、その直後にあれでは……」とコメントした。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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